600ブルベ挑戦《前編》【BRM501広島600(須波/徳島)】
5月1日の600㎞ブルベに予定通り参加してきました。
【★スタートまで】
今回のブルベは昨年からの目標にあげいたということもあり、準備を万全にしてきたつもりでした。
ボクにとっての準備とは、当然自転車本体を含む装備やアイテム等のことは当然ながら、気持ちの部分の精神的な準備も大きいです。
なので、前日の4/30に『福山地区』で会社の行事があったためその足でブルベ出発地点の須波のある三原に前泊をしました。
結局、前日は三原の知り合いと夜に食事をしたため寝たのは『22:30』でしたが(^_^;)
予定では21時には寝るつもりでしたので準備不足ですね(^_^;)
起床は5/1の『AM4:00』。
なので、睡眠時間は『5時間30分』です。
今までのブルベやチャレンジライドのことを考えたら十分に睡眠をとれた方です!
そして、準備をしてホテルを出発してコンビニで軽めの朝食をとり、出発地点の『須波海浜公園』に『5:10』に到着。
さっと準備をして朝日がいい感じなのでスタート前の写真を撮ります。
すでに参加者の9割くらいの方が来られていたと思います。
今回の参加者は36名くらいの申し込みがあり、おそらくDNSの方もおられ25~30名くらいの方が出走されたのではないでしょうか。
そして受付を済ませて、5:30からブリーフィングです。
特別に注意することは無いように感じましたが、ブルベ経験が浅く600㎞は初めてなのでしっかり話を聞きます!
個人的には、戻ってきてのカード提出の流れと天候の話が為になりました。
特に気になったのはやはり天候です。
5/1の予報は広島も四国も曇りだったのだが、5/2の予報が四国の場所によっては明け方から雨が降ったりの予報や午後からはかなりの地域で雨の予報になっていました。
色んな方の話を聞いた感じだと、当然早めに帰ってきたほうが雨にあう時間が少なくてすむと言うことです。
今回は完走が第一優先ではあるので、できるだけ足や身体への負担を少なくして余裕を持たせたかったのでペースは押さえめで走ろうと考えていたが、雨の中での走行時間が増えることを考えるとどっちが負担になるか難しい選択でした。
結局、その場の雰囲気と状況で走ることにしました。
遅くなりましたが、今回の600㎞用の装備です。
ライトはフロントに800ルーメンと400ルーメンを装着、リヤには3つを装着しています。
ボトルケージにはツールボックスとドリンクボトルを1つ。
サイコンのGARMIN820とは別にステムの上にルートナビ用にスマホを搭載。
そして、フレームバッグをメインの荷物入れにして、おまけに小さめのサドルバッグです。
フレームバッグの中身は、
・モバイルバッテリー3個(10,000/6,000×2)
・ウィンドブレーカー
・サイクルキャップ
・アイウェアの代レンズ
・予備ライト
・補給食ゼリー×3
・アルミブランケット
・ビニール手袋
・骨伝導イヤホン
・キューシート&ペン
・クスリ関係(痛み止め/眠気止め/胃薬/コンタクトレンズ)
・その他(オイル/シャモアクリーム/代電池)
サドルバッグには、
・2個目のウィンドブレーカー
・ウィンドブレーカー(ズボン)
雨&寒さ対策で荷物が少し多目になってます。
スタート時の格好は、ビブショーツにインナートップ、半袖のサイクルジャージにアームカバーとレッグウォーマー、あとは指切りグローブと反射ベスト、そしてお尻の痛み対策でパット付インナーをビブのしたに履きました。
朝の気温は15℃くらいなので少し肌寒いが走り始めれば丁度良い感じです。
【★スタート~しまなみ海道】
いよいよ『AM6:00』になり、スタートです!
各自、三原の『須波』を出発して走りだし少しすると3~4人の集団になりました。
600㎞走るペースがまだ分からないのでその集団に着いていくと、何名か抜いたりもした後に更に前にいた集団と合流して7名の集団で固定されて走るとことになりました。
後になって分かるのですが、この集団の目の前を走られてる方は、ブルベをやられてる方の間ではかなりの有名な方で『O氏』と言う方です。
途中までですが後ろを走らせていただき光栄でした(^^)
そしてそのまま後ろから2人目を走らせていただき、尾道を抜けて尾道大橋を渡り『しまなみ海道』に入ります。
時速35㎞/hくらいの600㎞走るとは思えない速いペースで走っていると途中で集団から遅れる人もでてきて、スタートから50㎞くらいの瀬戸田あたりでは集団もボクを含めて4名になりました。
行きは天気も良くて景色も良いので、橋の上で写真を撮るのですが、こんなことをしていると集団から遅れてしまい、せっかく後ろに付かせてもらっているので頑張って追い付く無駄な走りをしてしまいます(^_^;)
ふとサイコンを見ると、『63.8㎞地点』で『平均速度31.0㎞/h』!
ボクにしてみると速すぎます。明らかにオーバーペースです。
先のことを考えてペースをどうしようと考えていたら、信号ストップでボクだけ引っかかってしまったのでその後はひとりでマイペースで走ることに。
そして四国本土にむけての最後の橋である『来島海峡大橋』に差し掛かるあたりで、信号で停まっていたら、後ろからブルベ参加者がおひとり追い付いてこられました。
しかし、その方をよく見ると先ほど前を走られていた3名の方のうちのおひとりでした。
どこでどう追い越したのか分からないが、休憩されている内にでも抜いてしまい前を走っていたのでしょう。
なので、後ろに付かせてもらって来島海峡大橋を渡ります。
この方は来島海峡大橋を渡り四国本土に着いたところにある『サイクリングターミナル糸山』に寄られるという事で、ここから再びひとりで走ります。
ところが、ここの下りでまさかの激突と落車(^_^;)
しまなみ海道の橋を含む登り口&降り口は自転車専用の車線を対面通行で走るのだが、糸山の降り口を下っているとつづら折りになって死角になっているところから3人組の自転車乗りが前を見ずに車線を埋めて登ってきていて、必死に避けようとしたがぶつかってしまいけっこうな勢いで飛ばされて落車してしまいました。
一瞬の出来事だったので、飛ばされた感じや地面への落ち方は分からないが、とりあえず相手の方の状況の確認をするとまったく問題ないとのことで、かなり謝ってこられたので3人組の反応を見る感じでは、こっちの方が派手にこけたのだと思われます。
自分の身体とバイクの状況を確認してみたところ特に問題は無さそうなので、お互い大丈夫という事でそのまま走りだしました。
後でヘルメットや傷の状態を確認した感じだと、左向きで頭から道路に落ちて左の顔と肩を擦りむいたといった感じに思えます。
顔への衝撃が強かったのは何となく感じました。
まだ95㎞地点なので500㎞以上も走るのですが、走れることが出来て本当に良かったです!
そして、このあたりでサイコンを確認すると、距離は『97.8㎞』、平均速度は『30.5㎞/h』、残り500㎞を考えると完全にオーバーペース(^_^;)
時刻は『9:20』で、出発から『3時間20分』で約100㎞の走行。
【★糸山~PC1(伊予西条)】
落車から再び走り初めて、変速の調子がおかしくうまく変速できないがごまかしながら走ることに。
そうしてたら後ろから追い付いてきたブルベ参加者の二人と合流。
このお二人もよく確認すると前を走ってると思っていた最初の四人組のお二人で、ひとりはあの『O氏』、そしてもうひとりは後で分かるのだが『I氏』と言う20代前半の若者。
と言うことは、しまなみ海道の後半から糸山までは何故か先頭を走っていたことになる。
そんなつもりはまったくないのに(^_^;)
そしてここからは、そのお二人の後ろについて走らせてもらいました。
今治の『ドンドビ交差点』、キューシートで事前に見て気になっていたが結局『ドンドビ』の意味は分からず。
『石鎚神社』の鳥居を横目にPC1を目指します。
そして、ようやく『PC1』の『ファミリーマート西条加茂川店』に到着。
距離は『131㎞』、時刻は『10:45』、平均速度は『30.5㎞/h』。
事前のシミュレーションより1時間も早くPC1に到着しました。
コンビニのトイレの鏡で顔を見ると、左の頬と顎のあたりがかなり擦りむいてました。
顔を洗ったり、ドリンクや軽めの補給をしていたら、糸山で別れた方が到着されて話をします。
一緒に到着した『O氏』と『I氏』は先に出発され、その後は二度と姿を見ることはありませんでした。
後で合流された方は、『AJ広島』の副代表の『Fさん』と言う方で、いろいろと親切にしていただきました。
その後に『Fさん』が出発され、ひとり残りここからの登りに備えて調子がおかしいディレイラーを少しいじってからひとりでスタート。
『寒風山トンネル』を目指します。
【★PC1~寒風山トンネル~PC2(土佐)】
PC1を出発してからしばらく走ると『寒風山トンネル』へむけて20㎞くらいの登りが始まります。
ここから350㎞地点までの『200㎞の区間』が今回のブルベの山岳区間になります。
この区間で獲得標高が『約4,500㎞』あるので、なかなか大変な区間です。
景色の良い四国の山を眺めながら、ペースを抑えめで登ります。
途中で先に走られていた『Fさん』を抜いてしばらく登ると『寒風山トンネル』の入り口に到着。
ここから5㎞のトンネルを走ります。
しかもトンネルを走っている間はずっと登ってます。
光って見えませんが『高知県』の標識があり、トンネルの途中が県境です。
そして延々と続くトンネルをようやく抜けて、一旦下り区間に入ります。
四国の山々は壮大で、川も澄んでいてとてもキレイでした。
途中、分岐点で左に行くところをまっすぐ行きミスコースをしてしまったが、すぐに気づきルートに戻ります。
そこで再び『Fさん』と合流。
Fさんは平地が速いので後ろをついていかせていただくことにしました。
そして『190㎞』地点にある、『PC2』の『ローソン土佐町田井店』に到着。
時刻は『13:30』で出発してから『7時間30分』が経過しています。
お昼を過ぎているのと、この先の本格的な登りに備えてしっかり補給をとります。
距離も190㎞を超えて、身体の疲れも少しでてきています。
そしてFさんと再出発して、『京柱峠』を目指します。
【★PC2~京柱峠】
途中、のどかな四国の道を景色を堪能しながら走ります。
下りと平坦の区間を約25㎞走ったあたりから、再び登りの区間が始まります。
ここから約20㎞の登りで、『標高1,130メートル』の『京柱峠』にむけて登っていきます。
無理のないペースで登り、途中の自動販売機で休憩を入れて峠を目指します。
そして、登りはマイペースで走るのでひとり旅。
登りはじめは緩やかだが、峠に近くなるにつれてつづら折りが多くなり、急な勾配もあったりで簡単な登りではありませんでしたが、ようやく『京柱峠』に到着。
峠からは景色もキレイで、水も湧き出ていて一息いれることができます(^^)
『京柱峠』での時刻は『16:15』なのでまだ空は明るいです。
朝のブリーフィングで『京柱峠』と『剣山』の下りは道が悪いので気をつけるようにと言われていたので、なるべく明るい内に走りたいと思い、急いで下ることにします。
『京柱峠』の登りから『国道439号』を走っているのだが、この道は国道なのにかなり狭いです。
『439(ヨサク)』と呼ぶみたいですね!
そして、噂のとおり下りの道はかなり酷いです(^_^;)
ガードレールもなく危険なのでスピードが出せません。
せっかくの下り区間なのに時間を稼ぐことができず、逆に振動が手に響いて疲労がたまる一方です。
下り区間も15㎞くらいあり、辛いダウンヒルがようやく終わりかけたときに、またまたアクシデントが(^_^;)
ステム上に取りつけていたスマホが無くなっています。
下り途中、道が悪いため振動も多く、そのせいで両面テープが剥がれてしまい落ちてしまったみたいです(T_T)
少し前にルート確認したときにはあったので、少し登れば見つかるだろうと引き返します。
1.5㎞くらい登ったあたりで、無事にスマホを発見して再び下ります。
そしてようやく下りきりますが、再び今回の最難関の『剣山』への登りが始まります!
麓に商店があったので、そこで食べ物と飲み物を補給しながら少し休憩をとることに。
15分位すると『Fさん』が降りてこられたので、合流して剣山を目指すことにしました。
この時点で走行距離は『250㎞』、時刻は『17:30』なのでスタートから『11時間30分』が経過しました。
もう少しで半日ですね!
まだ半分走っていませんが、ボリューム的にはこのあたりが半分くらいだと思うので、『前編』はこのあたりで一旦締めさせていただきます。
ちなみにルート的には、今この辺りです。
最初のしまなみ海道が思った以上のハイペースだったのと、落車のアクシデントがあったりといろいろありましたが、予定より早く進んでいてしかも疲れも思ったほどではないので悪くはない感じです。
後編は剣山から徳島&香川を走りゴールへむけての内容になりますので、読んでいただければと思います。
それではありがとうございました(^^)
後編もよろしくお願い致します!