『広島⇒神戸(松江&鳥取経由)』チャレンジ(2020年10月)【前編】
【前置き】
前回のブログに載せたように、予定通り10/19(月)出発で『広島⇒神戸(松江&鳥取経由)チャレンジ』に行ってきました。
令和二年の最初で最後のチャレンジライドやります! - まさゆめ~広島~ロードバイク日記
今回のルートは大まかに『自宅(広島市内)』を出発して、三次を通過して日本海側の出雲まで走り松江まで向かう。そこから米子を抜け鳥取市内まで走り、南下しながらさらに東の神戸までの『約500㎞』を走り、方向を西に変え岡山通過の広島まで走る感じで計画しました。ルートを見る限り総走行距離は『823㎞』となっています。
さてどんなチャレンジになったのか。
【スタートまで】
出発予定が10/19(月)の『AM4:00』なので、起床予定は1時間前の『AM3:00』に設定。
前日の仕事から『19:00』に帰宅して、そこからお風呂に入りご飯を食べ急いで寝る準備をして、子どもたちと『20:00』過ぎに布団に入る。
布団に入った後もTwitterに目を通したりしていて、おそらく寝付いたのは『21:30』くらいだと思う。
いままでの似たようなチャレンジ前に比べるとこれでもまだスムーズな感じだと思う。
いつも走ってる途中に睡魔に襲われるので、前日の睡眠の重要性は理解しているつもりです。ただ、いつも思った通り寝れていませんが。
その後、予定通り『AM3:00』に目を覚まし、寝足りない気もするが、目を開けるため10分くらいスマホで天気予報やTwitterをチェックして布団を出る。
少し肌寒く感じる中、顔を洗ったり日焼け止めを塗ったりインナーを着たりと準備を進め、前日買っておいたコンビニご飯を朝食として食べる。
今回の朝食は、パスタと豚汁とおにぎりとプリンと牛乳。しかし思ったより量が多くて食べきれなかったのでおにぎりは補給食としてフレームバックにイン。
トイレに行って最終的な着替えをしたいが、そうスムーズにトイレに行きたくもならないので、ベランダに出てみて外の空気を感じて走る服装を決定する。広島市内の朝の気温は13℃くらい。
ちなみに今回の服装は、、、
(出発時)
・おたふくの長袖インナーシャツ(薄手)
・おたふくのインナータイツ(薄手)
・半袖ジャージ
・ビブショーツ
・モンベルのウィンドブレーカー(薄手)
・靴下
・指切りグローブ
・反射ベスト
(携帯用予備)
・モンベルのメリノウール長袖インナー
・モンベルの携帯用レインパンツ
・薄手の指ありグローブ
以上なのですが、かなり悩んだ結果です。ギリギリまで上は長袖のジャケットを着ていこうかと考えていたが、フレームバッグに少し余裕があったので長袖インナーを入れ長袖ジャケットは止めることに。指ありグローブは入れないつもりだったが考えを改め予備として追加。あとは念のためにアルミのサバイバルシートとカイロも入れて準備は完了。
走りやすさを重視して、なおかつ最悪の場合の寒さ対策をしたつもりです。
そこからトイレに行ったり少しバタバタして、ようやく出発する準備が終了。
結局、自転車の準備を完了して出発時刻は予定より5分遅れの『AM4:05』。
【スタート】
広島市内の自宅を出発して走り出す。キャノボ的なチャレンジではスタートからワクワクしてテンション高め出力も高めで走り始めるのだが、自宅出発は全くテンションが上がらない。
いつも走る道を暗い中に特別感なく進んでいくので、ただマイペースで走る感じ。
スタートしたときは少し寒く感じたが、少し走ったら寒さは気にならない。
はじめの50㎞くらいは何の面白みもなく途中で標高200メートルくらいまでの登りがあるだけなので無理なくマイペースで走る。ただずっと向かい風。
スタートして15㎞くらいの可部に入ったところの案内看板に『松江』の文字。
今回の第一の目的は『松江のとんかつ屋さんにとんかつを食べに行く』こと。松江まで少し遠回りのルートなので家からちょうど200㎞になる予定。とりあえずの最初の目標として松江を目指して走ることとなる。
そして『1時間45分』を経過して走行距離は『43.5㎞』。標高が約200メートルの地点なので気温は『8.7℃』で低い。ただ、走っているとそこまで寒さを感じない。
そこから少し走ると空がやや明るく感じる。時刻は『AM6:00』くらい。
『AM6:23』で『60㎞』地点手前当たりのうどんそばの自動販売機で意味もなく写真ストップ。
『三次』を通過して『赤名峠』への登り区間が始まる。少し登って『布野』にある道の駅でトイレストップ。
時刻は『AM7:05』なので出発から『3時間』が経過。走行距離は『76.4km』なのでグロス25㎞は何とか保てている。
広島と島根の県境の『赤名峠』まで淡々とマイペースで登る。以前に1度しか登ったことがなくてその時は寒い雨の中だったのあまり記憶が定かではない。
ゆるい勾配が15㎞くらい続いている感じで、先を考え緩めのペースで難なく『赤名峠』を越える。
そして、トンネル抜けて島根県に突入。
【島根県突入~松江】
ここからは少し標高の高いところを走って、その後下り区間に入る。
4時間経過地点の道の駅『赤来高原』でトイレストップ。1時間前にトイレに行ったのにまたトイレ。あまり水分も取ってないのに、今回はずっとトイレが近かったイメージ。寒い時期だからかな・・・。
島根県に入ってから少し走ると、本来ならまっすぐ『雲南市』を抜けて『宍道湖』に出るルートを走るのだが、今回は距離を調整するため少し遠回りするルートにしています。
なので下りメインではあるが途中に若干アップダウンを挟みながら『出雲市』に向けて進んでいきます。
この辺りは初めて走った道なのですが、川沿いで岩肌や竹林などの組み合わせの景色もあり雰囲気がとても良くもう少し時期が先なら紅葉もかなり綺麗になり走っていて気持ちよさそうだなと感じました。
そして下り基調の区間も終わり、この辺りから『出雲市』の市街地を走行。
時間的に6時間とちょっとで『158㎞』なので、予定ペースより速くていい感じではある。
ただ、この辺りで腰の痛みが出てきたのと足の付け根に違和感を感じ始める。腰の痛みは慢性的なものなのでいつものことなのだが、足は普段気になることのない部分なので少し心配になる。
出雲市内を抜けるのに何度も信号ストップに合うがここは問題なく抜けて宍道湖手前にコンビニまで走ってから、またまたトイレストップ。
コンビニで何も買わないのは申し訳ないのでザバスのプロテイン飲料をここで補給。ここまではほぼしっかりとした補給は無しで、出発時に持っていた4個入りのクリームパンを途中で3個食べたくらいであとは水だけ飲みながらこの後のとんかつに備えていた。
ここからは宍道湖を右手に見ながら東に向かって走り松江市内を目指すのだが、ここでもずっと向かい風。そして先ほどの腰痛と足の痛みが気になり気持ちが下がり始める。
思ったより足の付け根が気になるのと、膝も少し痛みを感じはじめ、この先のことをリアルに考えてしまう。
ネガティブな感情としては、
「このあと松江についてもそこから先は600㎞以上ある」
「足の痛みが引かなかったら、ずっと気にしながら走らないといけない」
「鳥取まで9号線の海沿いを東に向けて150㎞以上走るので、ずっと向かい風だったらどうしよう」
「松江まで走り広島に帰れば、夜の20時頃には家に帰れて明日はゆっくり休める」
「広島~松江~広島の380㎞でもそれなりのチャレンジだったと思える」
等々、これ以外にもいくつもネガティブなことを考えてしまい、気持ちとしては半分くらい松江で折り返したいという思いになっている。
とりあえず、とんかつを食べながら身体の様子を見て考えようと、松江まで変わらないペースで走る。
松江でDNFして広島へ折り返すかもしれないと考えると、少し時間のことがどうでもよくなり、回り道して『松江城』入口で記念撮影。
そこから少し走り、目的地のとんかつ屋さんに到着。
時刻は『12:10』で、走行距離はちょうど『200㎞』。経過時間は『8時間4分』。時間帯と交通量を考えたらこの後の距離まで考えたペースとしてはまずまずです。
12時を過ぎて昼食の時間帯ということもあり、お店の中はほぼ満席状態。お店に入ったところでフォロワーの『Tさん』が「ようこそ!」と笑顔で出迎えてくれました。
時間のことを考えてくださっていて座敷の席を確保していてくださりありがたい。
心の中では、このあと折り返して広島に帰るつもりなので時間の配慮に申し訳なく感じる。
休憩したら気持ちも変わるかもと考えつつ、とんかつの定食を注文して待つことに。
スマホやライトを充電しながら、足を伸ばしたり少しストレッチをしてみる。満席で賑わっている中、一人サイクルジャージということだが、疲れているし身体が多少痛いので気にせずリラックスさせていただく。
そして念願のとんかつがやってきた。
美味しそう!
3時過ぎの朝食から、小さなクリームパンを3個食べただけなのでお腹が空いている。
少しさっぱり目が良いかなと思い、おろしポン酢で食べるとんかつにした。
ご飯とお味噌汁とキャベツがお代わり自由ということで、キャベツだけお代わり。普段だとご飯とお味噌汁もお代わりしていると思うが、今回はこの後まだ走るので良く考えて食べることに。
途中『Tさん』が来られた時に腰の痛みのことを話し、少しゆっくり休憩しますと伝える。
のんびり食べて、食後のコーヒーまでいただき、時刻も『13時』を過ぎたのでそろそろ店を出ることにする。
とんかつ、大変おいしかったです。
お会計を済まして、お店を出るときに『Tさん』からレッドブルをいただく。
そしてお店の外で『Tさん』と少しお話をさせていただくことに。いろいろ話をしているとやる気が出てきて、この後もう少し予定のルートを走ってみようと考え始める。この後の9号線のイメージを確認すると松江から東方向は走りやすいと説明を受けて、さらにやる気をもらう。
9号線の海沿いはアップダウンがあるイメージだったが、おそらくそれは松江から西側の山口方面のことで、鳥取までは割と道が良くなっていて走りやすいらしい。
そして、身体の痛みも少し和らいだ気がする。
ここから広島に引き返した場合の自宅までの距離は『約180㎞』。引き返さずにこのまま予定のルートを走った場合に180㎞を進んだら、そこから『神戸』までは残り『約120㎞』。
120kmを余分に頑張れば『神戸』にたどり着く。神戸に着きさえすれば『広島』まで帰る方法は何とでもなる。
と『広島』へ引き返すことを考えると『神戸』までは何とか頑張れるのではと気持ちも少し前向きになる。
『Tさん』から大きなエールをいただき、別れの挨拶をして再び走り出す。
時刻は『13:10』なのでちょうど1時間休憩していたことに、体調のこともありしっかり休憩出来て良かったです。
ただ、今回も時間目標を設けたファストライドではあるので、この1時間の休憩が吉と出るか凶とでるか。
神戸まで走るだけの気持ちは出てきたが、目標24時間に対してはこの時点ではほぼやる気はなかった気がします。時間的には全然可能な数字なのでこの後の身体の調子次第的な感じで少し適当で目標がぼやけています。
【松江~鳥取市内】
ここからは100㎞以上の平坦区間。
米子市内までは走ったことがあるが、その先からは初めて走る道。
走り始めてすぐに、トイレと水を補給するためのコンビニストップ。
昼食時にトイレに行かなかったのと、ボトルへの水をもらい忘れたことを少し後悔。
レシートを取り忘れているが『PayPay』で支払っているので時間は分かる。金額的に購入した内容も覚えている。
時刻は『13:27』なので、走り始めて15分くらいで停まっている。
支払い金額は『335円』で、買ったものは『水(1リットル)、コーラ(ペットボトル500㎖)、クリームパン(4個入り)』である。
水をボトルに入れて、残った水で手を洗い頭にかけてリフレッシュ。クリームパンは走りながらでも食べやすいように袋の中のプラスチックのトレイを取り出して、パンだけを袋に入れなおし背中のポケットに。ペットボトルのコーラもそのまま背中のポケットに。
トイレと補給を完了して、これで心置きなく走ることに集中できる。
時刻は『14:03』、スタートして『10時間』、『米子』手前の『223㎞』地点でツイート。
時刻『14:30』のツイート。「米子市内を通過中」。
このあたりは道は走りやすいのだが、市街地なのであまりスピードが乗らず、足腰の様子を見ながら無理せず走る感じ。
米子の市街地を抜けて、『大山』が見え始める。
かなりいい雰囲気で大山を右手に見ながら走る。そしてこの辺りから風の強さを感じる。しかもかなりの向かい風。
左手の日本海側に風力発電用の風車(風力発電機)が壮大にたくさんの数が並んでいます。
これを見ながら走るのもなかなか悪くないのだが、今回に限ってはタービンの正面はずっと反対を向いたまま順調に回り続けている。
目に見える形で向かい風を感じながら、『国道9号線』をひたすら東に向かって走る。
途中で道の駅『ポート赤崎』を見つけてソフトクリームでも食べて気分転換をしようと思ったのに、コンビとトイレしかない道の駅。
時刻は『15:59』なので、走り始めて『約12時間』。距離は『268㎞』。
本家キャノボなら時間も距離もちょうど半分。
トイレを済まして、ソフトクリームの代わりに『クーリッシュ』。あとはフルーツでみかん。
少し座ってストレッチをしながらみかんを食べて、再び出発。クーリッシュは走りながら食べる。
変わらず向かい風の中を淡々と走る。
このあたりでの体調は、『腰は酷くはないが慢性的に痛い』。なので走りながら体勢を変えたりストレッチをしたりして走る。
『足は付け根は少しだけ気になるが、それより両膝に軽い痛みを感じる』。付け根の痛みをかばって膝が痛いか、クリート位置が合ってないので膝が痛いかのどちらか。今のクリート位置で200㎞以上のロングライドを走ってないので、もしかしたらクリートの位置が原因かも。
あと『股が擦れて痛い』。前回のキャノンボールのときもそうだったが、股が擦れてかなり痛みを感じる。今回はおたふくのインナータイツの上にパールイズミのビブショーツを履いているので、やはり2重履きが良くないのか。これはもう擦れの痛みに耐えて慣れて走るしかないので頑張る。
『13時間』が経過してのツイート。距離は『295㎞』。
地図的にはこの辺りなので、『鳥取市内』まであと少し。
ちなみにこの写真は、小学1年生の娘が『すみっコぐらし』が好きで、その中のキャラクターで『とかげ(にせもの)』が一番好きなのだが、実はとかげは恐竜の生き残りでそのおかあさんに似ていると思い、思わずストップして記念撮影。
帰って娘に見せるためです。
これが『とかげ』と『とかげ(本物)』です。
話が逸れてしまったので、本題に戻ります。
その後も、弱めの向かい風が吹き続ける中を走ります。
時刻も『18時前』で空も暗くなったころ、『道の駅 神話の里白うさぎ』でトイレストップ。
ソフトクリームはあったが、寒くなり始めているので、ここではトイレだけ。
そこから少し走り、『鳥取市内』に到着。
ようやく東向きだった進行方向を南へと向きを変え、向かい風とは一旦お別れ。
『9号線』からはこの辺りで離れることになるが、鳥取市内に入る前に少しアップダウンが続いた箇所があったが、聞いていた通り最初のイメージより道自体は走りやすいです。
ただバイパスなどの新しい道もあり、おそらく車専用道路の区間もあったように思います。
事前のルート作成時によく見ていたので、今回は大丈夫だったが、トンネルの側道なども含めて気を付けなければならない箇所がいくつかあったので走られる方はよく注意してください。
あと道路の標識で鳥取市内手前当たりから『京都』の文字が出てきていたので、いつかは9号線を走り続けて『京都』まで行くのもいいかもしれないですね。
この地点で時刻は『18:22』、スタートして『14時間17分』が経過。
走行距離は『322㎞』。
ここまで来たらさすがに『神戸』までは走ります。
気温はまだ『13.5℃』なので走っていたらそこまで寒さは感じない。
しかし、この後が山越え区間でしかも夜間走行。今回のチャレンジの中で一番集中して走らないといけない区間です。
少し先で『快活クラブ』を見つけるが、今の自分には寄ると言う選択肢はなし。
このまま走り続けます。
もう少し長くなりそうなので、今回は【前編】として、この辺りで一旦締めさせていただきます。
【最後に】
鳥取市内の『322㎞』地点で経過時間は『14時間17分』なので、『神戸』までの残り『約180㎞』を目標として『9時間40分』で走ればいい状況です。
この地点では、今回のチャレンジの目標が『神戸までの約500㎞を24時間以内』と言うのが明確になりつつあります。
全体的な疲れとしては多少疲れを感じる部分はあるが、疲れだけで言うと全く問題は無い。眠気も今のところは大丈夫。気になるのは足の痛みだけ。
そしてこれからの夜間の山岳区間がどうなるか。いろいろ頭の中で考えることがあります。
と言うことで、その辺りは【後編】に載せていきます。
ここまで、いろいろ気持ちの中の変化がありましたが、松江での『Tさん』をはじめ、Twitterでもたくさんのコメントやいいねに励まされています。
本当にありがとうございます。
この後も頑張っていますので、引き続きよろしくお願いします。
それではこのあたりで失礼します。