中国5県&星空チャレンジ【中編】
中国5県&星空チャレンジの中編です❗
【前編】はこちらです。
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中国5県&星空チャレンジ【前編】 - まさゆめ~広島~ロードバイク日記
【鳥取県編】
『広島県』を出発して『山口県』、『島根県』と走り、ようやく中国地方4県目の
『鳥取県』に入りました。
この時点での時刻は『19:25』、距離は『345㎞』です。
今いる場所は『境港』の近くにある『境水道大橋』で、ここから当初の予定では『境港』に寄るつもりだったが思った以上に時間が遅れているので、寄り道はせずに『米子市』を抜けて『伯備線』沿いに『181号線』を走って南下していきます。
今いる場所と走る方向と目的地の『美星町』との位置関係はこんな感じです。
何度も言っていますが、今回の目的のひとつが『綺麗な星を観ること』なので、星が見える時間帯に目的地の『美星天文台』に到着する必要があります。
ですがまだまだ先は長く、最終的には家まで自転車で帰らないといけないので、この後も無理のないスピードで淡々と走ります。
時刻的にもあたりは真っ暗で、初めて走る道なので土地勘も全くありません。
スマホのナビを頼りに、道路標識の地名を確認しながら走ります。
あまり記憶に無いのだが、写真とレシートがあるので『鳥取県西伯郡伯耆町』の『ローソン伯耆溝口店』で休憩したみたいです。
写真と地図を見ていたら、かすかに記憶が蘇ってきたが、おそらくトイレ休憩と軽い補給で立ち寄ったのでしょう。
ホットミルクとプリンで補給をして、草大福は携帯用に買ったはずです。
時刻はおそらく『21時前』にコンビニを出発しています。
・・・ルートラボを確認したら、このあたりから『岡山県』との県境まで30㎞くらいの区間がずっと登りなので、その前に休憩したんでしょうね。
そして、『根雨』という地名を経由して『出雲街道』の『181号線』をひたすら登っていきます。
勾配はそこまできつくないがとにかく長い区間を登ります。
マンホールの写真があるのでこのあたりは『日野』という場所ですね。
地図を見たら『根雨』の手前だと思います。
ここで時刻は『21:41』、距離は記録が何もないので不明です。
※スマホの写真画像に撮影時間がでるので時刻ははっきりしてます。
この後も登り区間がずっと続き、ようやく今回の走行で一番標高の高い場所にある『鳥取県』と『岡山県』の県境に到着です。
県境はトンネル内にあり、『四十曲峠トンネル』という名前です。
なのでここは『四十曲峠』という名の峠なのでしょう。
ちなみに標高は600メートルくらいです。
そしてトンネルを抜けたところで写真を撮ります。
時刻は『22:39』ではっきりしているが、距離はルートラボ的に『405㎞』位だと思います。
『鳥取県』は夜間ということもあるが、距離も短めなので印象が薄いですね。
この時点でシミュレーションの予定より約2時間ほど遅れています。
キャノンボール的には、あと『約115㎞』を『4時間45分』なので、かなり微妙なラインですね。
でもここからは一旦下りが続くのでペースアップを考えれば、可能性は残っているのでまだ諦めてはいません。
【岡山県編】
いよいよ中国地方5県目の『岡山県』です。
とりあえずは一度の走行で『中国地方5県』は制覇ですね。
ここからかなり長い下り区間に入るので、登りで温まっている身体をなるべく冷やさないようにウィンドウブレーカーを2枚重ねて着て、今回の搭載している服を全て着込みます。
そして、走り出す前に空を見上げたら、ここでの星空がとんでもないくらい綺麗です。
空気が澄んでいて標高が高く、あたりにほとんど灯りや街灯が無いので、見える星の数が到底数えきることができないほど溢れるくらいにいっぱいです。
しばらく停まって星空を観ていたかったが、『美星町』の星空はここより綺麗だと信じて、走り出します。
一応スマホで写真を撮っってみたが、やっぱり星空はスマホのカメラではダメですね。
ただの暗闇です。
ここからは下り区間なのでスピードアップで時間を稼げると思い、気を引き締めて走り出したのだが寒さの度合いが半端ないです。
体温は一気に下がり、寒すぎるのでブレーキをかけながら下ります。
ある意味、スピードを上げてのダウンヒルよりも気が引き締まります。
ほぼ下り基調なのだが、たまに平坦や緩やかな登りも現れます。
ペースを上げ切れず走っていると、寒さと疲れと時間帯的なものがあると思うのだが、一気に睡魔が襲ってきました。
出来ればコンビニがあれば休憩を兼ねて眠気を覚ますこともできそうなのだが、あたりは真っ暗で何もない区間です。
眠気を我慢しながらひたすら走るのですが、どうにも眠気に勝てず危険だと判断したので、街灯のない真っ暗な道路の脇の歩道に上がり、クルマへの注意用に自転車のテールライトだけ付けっぱなしにして壁に立てかけ、その横に自分も座ります。
かなりの寒さなので寝れるかどうか分からない状態で5分だけ寝ようと、あぐらをかいた状態で目を閉じます。
おそらく寝ていたのだと思うが、知り合いみたいな人が歩いてきている夢をみて起きます。
かなり薄い眠りだと思うのだが、本当に寒くてとにかく身体が震えます。
もう一度目を閉じようとしていたら、イノシシが歩いて目の前を横切ったので、これには目が覚めて走り出すことにします。
一瞬だけ目が覚めただけであって、やはり睡魔が襲ってくるので速度を落として走りながら悩みます。
そんな時に小屋付きのバス停を発見したので、寒さしのぎで自転車を停めて小屋の中
に入ります。
ドアが無い小屋だが、外に比べると寒さが和らいだので、中にある木のベンチに横になり仮眠することにしました。
道路脇の歩道とは違い、事故等の心配もなく目を閉じることができます。
そうは言っても寒いことには変わりないのですが.....
とりあえずアラームを30分後にセットして仮眠します。
この時点で、残念ながら『美星町』までの『キャノンボール』は諦めます。
記録をスマホのメモに残しているのだが、距離は『425㎞』地点で、仮眠した時間は『23:30~24:00』の30分間です。
アラームで目が覚めたのだが、睡眠は一瞬にしか感じません。
当然、寝足りないがこれ以上寝てしまうと『美星町で星を観る』ことができなくなってしまうので、気持ちを切替えて出発します。
夜明けの時間次第でタイムリミットが決まってくるが、『美星町』までの距離は『約100㎞』です。
出来れば『AM5:00』までには到着したいので、『約5時間』で到着すれば大丈夫な計算です。
夜間の走行とこの寒さなので、リアルに考えるとギリギリですね。
でもこの目的は達成しないと残念すぎるので頑張って走ります。
たったの30分間の仮眠でしたが、体力的にも精神的にもかなりいい感じになっています。
仮眠効果はやはり抜群です。
しかし走り始めてすぐに、まさかの『通行止め』。
ルートラボで作っていたルートが、道路の陥落で通れません。
「もしかしたらと」もう少し走ってみるが、完全に道が塞がっていて引き返します。
と言うことで違うルートへ迂回して、『真庭市』を目指します。
ブログネタにと走りながらルートラボビュワーの画面をスクリーンショットしたので載せておきます。
こんな感じで迂回したのでおそらく『5~10㎞』くらい距離増しでしょうか。
そこから一旦下り区間が終わり、開かれた地域に出ます。
このあたりは岡山県の『真庭市』で、街灯も多く標高も『150~200メートル』くらいだと思うので気温もそこまで低くなく走りやすくなりました。
それでも寒いのには変わりありません。
そしてようやくコンビニを発見したので補給の休憩です。
『ローソン 真庭久世店』に到着した時刻は『AM00:45』で、ここまでの走行距離は『442㎞』。
ここでの補給は、
・おでん(大根・厚揚げ・たまご)
・ホットミルク
・ミルミル
・携帯用のコーラ(ペットボトル)
この後の寒さ対策にと、『カイロ』も買い足します。
コンビニの店員さんに「こんな時間にどこまで行かれるのですか?」と聞かれたので、「美星町」と伝えると、「すごく遠くまで行かれるんですね」と言われました。
ボクからしてみれば、あと『60~70㎞』くらいなので『もう少し』なんですけどね。
かなり距離の感覚が狂い始めてます。
時間に余裕があるわけではないので、補給を終えると出発します。
出発した時間は『AM1:10』。
『美星町』までもうひと頑張りだと思いながら、さっきのスクリーンショットの画像の下の部分の高低グラフを見ると分かるのだが、しっかりした登り区間が2か所ほど待ち構えてます。
あと『3時間半』で『70㎞』なので、普段の感覚であれば余裕な感じがするのですが油断はできません。
そこからはひたすら『美星町』を目指して走ります。
いまこのあたりにいます。
『米子』から考えると、あと半分くらいですね。
暗闇の中で土地勘の全くない場所を、スマホのルートだけを頼りに走ります。
『真庭市』からは、南西に向かって走り『高梁市』を目指します。
どうでも良いことなのですが『高梁市』の読み方は『たかはしし』です。
ボクは実際に現地に来て看板のカナ表記を見るまで知りませんでした。
このあたりでの記憶がほとんどないのだが、スマホのメモに『2:30~2:40 ライト
修理 467㎞』とある。
たしか、また眠気が襲ってきて休憩をしたときに、ちょうどライトが切れたので予備の『VOLT400』に替えようとしたら、ライト側のアジャスターのボルトが緩んでいて草むらの中に落ちてしましました。
なので探したり修理したり充電したりしたのを思い出しました。
そしてこのあたりは霧がひどく、かなり視界が狭かったのを覚えています。
もし『美星町』がこれだけ霧が深いと、星は見えないだろうとぼんやり考えていました。
そして再び走り出して少し走ったあたりでのサイコンの写真です。
距離は『479㎞』で、時刻は『AM3:13』。
なぜこのタイミングの写真をわざわざ撮ったのか.....
そうです。スタートしてからちょうど『24時間』が経過しました。
この時点で残念ながら、本当にキャノンボールは失敗です。
ですが、今回の『キャノンボール的要素』は時期的な厳しさから『おまけ』だと思っていたので、ここからは本当の目的のために走り出します。
事前の予定していたルートでは、このあたりから平坦中心の川沿いルートを走るつもりだったのだが、時間的にも少しでも早く『美星町』を目指したかったので、ルートを引き直して最短のルートで走ります。
結果的にどっちが良かったのか分からないが、最短ルートはかなりの山岳ルートでした。
けっこうな急勾配区間もありながら直線的なルートを『美星町』へ急ぎます。
そしてようやく『美星天文台』の案内看板を発見です。
時刻は『AM4:48』で、距離も『500㎞』をオーバーです。
なんとか空が暗いうちに目的地である『美星天文台』に手が届くところまでやってきました。
最後の最後までアップダウンのある道を走り、ようやく登り終えたところにある『美星天文台』のある敷地の入り口に到着です。
目的地の『美星天文台』までの距離は『506㎞』で時刻は『AM5:06』。
経過時間は『25時間50分』でした。
目標の『24時間』での到着は達成できませんでしたが、まだ星の観ることのできる時間帯に到着することができました。
『美星天文台』まで行きたかったのですが、時間外という事で入り口付近の駐車場で星を鑑賞します。
自転車のライトをオフにして完全な暗闇の中で、駐車場に寝転んで夜空を見上げます。
自転車で『約500㎞』を1日以上かけてたどり着いた『達成感』と、なんとか空が暗いうちにたどり着いた『安堵感』も重なり、目に映る星は言葉にできない美しさでした。
しばしの間、現実から離れこれ以上はないであろう星空を見上げていました。
そして現実にもどり、これからのことを考えた瞬間、一気に寒さを感じ始めます。
最大の目的は果たしたので、ここからの目的はゴールである自宅のある『広島』に帰ることに切り替わります。
という事で、ここからの計画を頭で考えるのだが、どうするのが良いのか頭のなかでまとまりません。
とりあえず、ここは標高が高く気温が低いので落ち着けるところに移動したいので、『美星天文台』を出発して下り始めます。
登ってくるときにあった『美星天文台』の看板の前で記念撮影。
という事で、今回はこのあたりで締めさせていただきます。
この時点で時刻は『AM5:25』、距離は『506㎞』です。
最短ルートだと自宅までは『約140㎞』なのだがこの後はどうなるでしょうか。
ちなみに今の状態は、眠くてお腹が空いています。
やることがたくさんありすぎてブログの更新が遅くなってしまい申し訳ありませんが、【後編】もよろしくお願いします。
どうもありがとうございました。
『【後編】はこちらです』
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中国5県&星空チャレンジ【後編】 - まさゆめ~広島~ロードバイク日記