東京⇒大阪キャノンボール2019【本編(中編)】
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東京⇒大阪キャノンボール【スタートまで&装備編】 - まさゆめ~広島~ロードバイク日記
【本編(前編)】はこちらです。
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東京⇒大阪キャノンボール2019【本編(前編)】 - まさゆめ~広島~ロードバイク日記
それでは、『東京⇒大阪キャノンボール2019』の『中編』いきます。
【静岡(浜松市)~愛知(岡崎市)】
静岡県の袋井市のコンビニでの3回目の補給休憩も終わり、再び走り出します。
現在の時刻は、およそ『22時』、経過時間は『11時間』で、走行距離は『241㎞』。
残りの時間は『13時間』で、距離は『約285㎞』。
ここからは中盤ということで、痛みや眠気、体の調子とその他いろいろな状況を考えながら走る必要があります。
時間に余裕は無いが、まだ無理をする時間や距離ではないので、これまと同じペースと走り方をします。
補給後、走り出して、すぐにある『磐田バイパス』をルート上に出てくる注意通りに無事クリア。
そして、その後にまたすぐある『浜松バイパス入口』付近の天竜川橋の手前の分岐と、橋を渡ってからのルートもしっかり確認して難なくクリア。
しかし、このバイパス付近の分岐は注意してなかったら、迷わずに走れる気がしないですね。
そこから、『浜松』に入ったあたりで、時刻は『23:03』、経過時間が半分の『12時間』が過ぎました。
走行距離は『266㎞』なので、距離もほぼ半分ですね。
このあたりは『痛み止め』を飲んだせいなのか、または補給的にエネルギー不足なのか原因は分からないが、胃の中が気持ち悪くて、なかなか体に力が入りません。
炭酸飲料を飲んだり、ゼリーを飲んだりで何とか体に刺激を入れながら走ります。
時間は変わらず余裕がありません。『東京都内』や『タイヤ交換』、『箱根』をこなしてきたことを考慮して、『24時間以内』で走ることを考えるとまだ大丈夫なペースだとは思うのだが、『眠気』のさばき方次第でどっちにでも転ぶというギリギリなラインに変わりはありません。
頭のどこかで、よほどのときの眠気に対する『仮眠時間:約30分(15分×2回分)』のアドバンテージが欲しいと考えてしまっています。
いまのところ、たまに来る眠気が軽いものなので、ボトルの水を頭にかけ、体にかけ、腕にかけ、太ももにかけ、軽くリフレッシュをしてしのぎます。
この水かけ、この後ずっとやってます。
しかし、自転車の上にいるときに頭に水をかけると、注意しないとサイコンやスマホに水がかかって誤作動のもとになります。馴れると気にしなくなりますが。
先ほどの補給後、20分くらいしてからのツイートです。
こんなことを呟いているのですが、今回のキャノボ中に何度かあった現象です。
急に体の調子が良くなり足が回りはじめて、思った以上にパワーが出る状態になります。
始めは一貫性の無いもので、ここで調子に乗ったら後が怖いかなと思いながら疑心暗鬼になってます。
しかし平地区間でもあるし、スピードを上げれるうちに少しでも稼いでおこうと、少しパワーを上げ目で走ります。
たしか『190~200W』くらいをキープしながら走っていたと思います。
確証は無いのですが、この現象は自分的には補給時のエネルギーが体に補填されたのかなと思ってます。
補給の内容はなんとも言えないので別として、頻度は多目にしているのでハンガーノックにはなっていないはずです。
ただ、疲れや痛み止めの服用の影響もあり、いろいろな条件が相まって不調と好調の波があった気がします。
あくまで体感ですが、補給後に30分くらい経過して元気な状態になりやすかったので、自分の中でそういうことにしております。
なんの根拠もないので、検討違いの場合はご了承ください。
そんな感じで、永遠に続くといわれる『静岡県』は、ほぼ無風の中をペースアップして頑張ります。
夜中の浜名湖を抜けて、左手にホテルがやけに多いなと感じながらも、トラックも多いので集中して走ります。
そう言えば浜名湖あたりを走っているときに右手のかなり遠くに高層ビルっぽいのが見えたのだが、あれは何だったんだろう?こんなところに似つかわしくない感じがしたので印象に残っているが、どうでもいいので気にしないことにしよう。
そしてようやく『静岡県』を脱出して、『愛知県』に入ります。
愛知県に入って少し走ったところにある『岩屋』の『キャノンボール』に到着。
停まるメリットは何もないのだが、キャノンボールで東海道を走っていて、ここで停まらないなんてあり得ないと勝手に思って、しっかり記念撮影。
もっとフラッシュを使ったりで考えて撮影したかったが、さすがに時間の無駄になるので、いまいちな写真とサイコンの写真をもう一枚とって、すぐに出発です。
水のかけすぎでサイコンの画面が汚れてる。
そして、300㎞地点でも写真を撮って、Twitterにも載せる。
時刻も『AM0:30』で、再び『疲れと眠気』と闘いながら走っています。
ルートの高低グラフを見る限り、このあとの『本宿』の軽い登りを越えれば、当分先の『伊賀』までまとまった登りはなさそうです。
当分の間、登りがないと思うと気持ちが少し楽になります。
そして『本宿』を越えて、4回目の補給休憩の『岡崎市』にある『ファミリーマート岡崎美合新町店』に到着。
ここで走行距離は『327㎞』。
ずっと水分やプリン、フルーツと言ったものしかとってないのでお腹がゆるくなっていたため、急いで補給を買ってからトイレを借りて用を済ませます。
補給は、しつこいくらいのプッチンプリンと、フルーツにグレープフルーツを急いで食べる。併せてビタミンドリンクとプロテインを飲んで、水をボトルに補充してから余った水を頭にかぶる。
そしてゼリーを背中に入れて、出発前にサイコンを撮影。
トイレに行った分、補給休憩で『15分』くらいかかってしまっています。
出発前の時刻は『AM1:46』、経過時間は『14時間44分』、走行距離は『327㎞』。
シミュレーションでは、『AM1時着の1時15分出発』なので、遅れ具合はずっと変わらずのまま。
あと『200㎞』を、『9時間と10分くらい』。
相変わらず余裕は無いので、やはり『眠気』次第ですね。
【名古屋~】
ここからは『名古屋』にむけて走ることになります。
Twitterでいただいていた事前の情報では、名古屋は雨が降っているとのことなので、少し心配しながら走ります。
4回目の補給場所の『岡崎市』を出発して、『知立市』、『豊明市』を通過して、『名古屋市』に入ります。
このあたりの記憶や印象はほとんどなく、眠気を堪えながら無心で走っていたんだと思います。
ただひとつ覚えているのが、股が擦れてとにかく痛い。
ビブショーツの下に履いたパッド付きのインナーショーツが原因だと思います!
お尻の痛み対策が裏目にでました。
この痛みは我慢しかありません。
そして名古屋に入ってから、スマホのルート上に道を間違えないための注意ポイントが表示されます。
ここもしっかり注意をして、予定通りのルートを無事に走ります。
ここまでかなり数の注意ポイントをクリアしてきました。
改めて見返すと、かなりの数を注意ポイントにしています。
そしてここからは、ルート上の注意ポイントが一切ありません。
『名古屋』から『梅田』までの区間は、今年の6月チャレンジした『名古屋⇒広島キャノンボール』で全く同じ区間を走って予習していました。
その時に『梅田』までのルートを迷うことなく走れているので、少し安心です。
ただ、走る時間帯が全く違うので、ルートは分岐などの要所でしっかり注意して走ります。
一応『名古屋⇒広島キャノンボール』のブログも載せておきますので、良かったら読んでください。
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名古屋⇒広島キャノンボール【本編】 - まさゆめ~広島~ロードバイク日記
事前に「名古屋では雨」の情報があったので少し心配していたが、幸いにも雨は降っていません。
ただ、かなり降っていたのが分かるくらい、道路が濡れています。そして道路わきには軽い水たまりもあるので注意して走ります。
走っている時刻が『AM3時』頃なのだが、深夜とはいえ名古屋市内は信号も多いので、ペースに注意してスピードを出し過ぎないように走ります。
ただ、日中に比べて断然走りやすいのは間違いありません。
そして何故かサイコンの写真を撮っているので載せてみる。
Twitterにも載せてないので何のために撮った写真か謎です。
『374㎞』地点で、時刻は『AM3:42』、経過時間は『16時間40分』。
そして、そのあと少しして『三重県』に突入。
ここではしっかりツイートしています。
時刻は『AM4時』で、経過時間はちょうど『17時間』、走行距離は『382㎞』。
残りの距離が『約146㎞』、時間は『7時間』。
かなり現実的な数字なのだが、眠気があるのでまだまだ不安な状況には変わりありません。
【三重県】
『三重県』に入ったあたりからは、時刻的にもかなりの眠気に襲われています。
もともと、もう10㎞先の『四日市』のコンビニで補給休憩の予定にしていたのだが、あまりの眠気のため、急遽見つけたコンビニ入ります。
眠気覚ましの『メガシャキ』を一気に飲み、空腹感があったので『おにぎりチャーハン』を食べます。
しかし体が固形物を全く受け付ないので、仕方なく水で無理やり流し込む。
そして、ボトルの水を補給して、残りを頭にかけて、コーラを背中に入れて、すぐに走り出します。
このあたりで、眠気対策とモチベーションキープのために持ってきていた、骨伝導イヤホンを使って音楽を聴いてみるが、まったく効果なく意味がないと思いすぐに外します。
基本的には走りに集中しているのだが、それだけだと眠気がきたり、集中力が続かないので、信号で停まったタイミングなどでは結構な頻度でTwitterを覗いていました。「いいね」をいただいたり、応援のメッセージをいただいたりするのは、やはり気持ちが入りますし、嬉しいですね。
ただ、このあたりから時間的にしっかりTwitterをみる余裕が減ってきたと思います。
そして『四日市』に入ったあたりで、かなり焦ってしまう出来事が起きます。
時間のシミュレーションを確認しようと、Twitterやカメラ用のメインのスマホを確認しようと、背中のポケットに手を入れた瞬間、スマホが無い。
3つのポケットを確認するがスマホが無い。走りながらだが、念入りに確認してみてもやっぱり無い。
この時の思考は、「どこかで落とした⇒前に触ったのは10㎞前のコンビニ⇒時間は変わらず余裕ない⇒スマホを諦めるか⇒Twitterが無いとこの後ゴール等の報告できない⇒メインスマホなので無いと連絡できないしデータも大切⇒とりあえず少し探すために戻ろう」といった感じです。
要するに一瞬でいろいろ考えた結果、スマホが大事だと判断して、最悪10㎞手前のコンビニまで戻る決断をしました。
考える時間すらもったいないので、即行動です。
コンビニまでスマホが見つからなかったら時間的にキャノンボール達成はほぼ無理だと頭の中で考えます。
なので「早く見つかってくれ」と思いながら探します。
探し方は右側の歩道をゆっくり走りながらスマホを探します。
もともと走っていたのは当然車道なので、車の邪魔にならないように歩道から車道を確認しながらゆっくり走る感じです。
もしかしたら車にひかれてバキバキになってるかもとか思いながら、橋を渡ったりして1㎞くらい戻ったと思います。
その時、ふと記憶がよみがえり、メインのスマホは当分使わないだろうと充電するためにフレームバッグに入れたのを思い出します。
そして、確認するとフレームバッグの中からスマホが発見されました。
この時の脱力感と安心感は表現のしようがないくらいです。
そして、この遅れを取り戻すために先を急ぎます。
ここで消費した時間は、『10~15分』くらいだったと思います。
時間的にも精神的にもかなり焦りましたが、最悪の事態は免れて良かったです。
後でSTRAVAで確認したのですが、この区間を往復していました。
このことでの唯一のメリットと言えば、この後の少しの期間『眠気』が飛んでいたことです。
Twitterでこのことを呟かなかったのは、少しの時間ロスも許されない状況での失態のため、先を急ぐことでいっぱいで余裕が全くありませんでした。
そして『四日市』を抜けて、『亀山』に入り、ようやく空が明るくなり始めます。
もともとの予定では『四日市』でしっかりした補給休憩をとる予定だったが、その前で眠気覚ましの軽めの休憩をとったので、『伊賀越え』の前に、ちゃんとした補給休憩をとることにします。
決して時間に余裕があるわけではないのだが、ここからが最後の山場と思っていたので、ここで休憩です。
寄ったコンビニは『ローソン亀山東御幸店』。
ここまできたら徹底して『プッチンプリン』、そしてプロテインを飲んで、定番の水の補給。
あとは炭酸ではなくペットボトルのリンゴジュースを背中に入れて、走りながら食べるためのアイスの実をもって出発です。
ここで時刻は『AM6時』、経過時間は『19時間』。
そして走行距離は『424㎞』。
なので、残りの距離は『約105㎞』、時間の残りは『5時間』。
【伊賀越え~京都】
ここから、山場となる『伊賀越えルート』の登り区間。
さすがにここまで400㎞以上走ってきているのでそれなりの疲れがあります。
右ひざの痛みは、途中2回目の痛み止めを飲んだので大丈夫そう。眠気に関しては登り区間なのでそこまでひどくはない。
股擦れは変わらず痛いです。
『関宿』を過ぎた分岐をきっちり左折して、登り区間に入ります。
ここからは、『箱根』と同じく、無理はせず軽いギアでたんたんと登ります。
本当はガンガン登ってさっと下りたいところだが、最後の最後に『清滝峠』が残っているので、そこで万が一、力尽きてはいけないと冷静にペースを保ちます。
山中の川沿いは、明け方の幻想的な景色が見えている気がするが、ひたすら続く長い登りの中で、その景色を堪能するする余裕は無い。
『加太』という地名を走るのだが、読み方が今だに分かっていない。
「かた」か「かぶと」か?
頭の中では、あと登りがどれくらい続くのか、そして登りきったら時間のアドバンテージはどうなるを目まぐるしく計算しています。
登りと下りは時間の計算が難しいが、あと1回は休憩を入れたいのでなるべく厳しめで時間を計算する。
そうするとやはり余裕はない。
ゴールを意識するのはまだ先だと自分に言い聞かせて、伊賀への山道をひたすら登る。
ようやく長い登りを終えて『伊賀市』に入る。
登ってきた分、ここからはなだらかな下りの区間なのだが、ここでまさかの向かい風。
下りなのにスピードが『30㎞/h』でないので、時間の計算がたたず、少し焦る。
しかも登りと違って、再び眠気が押し寄せる。
時間も『AM7時』を回ったくらいで、車を走り始めている。
少しの油断が命取りとなるので、ボトルの水を頭にかけながら、眠気をとばして慎重に走ります。
本来であればボーナス区間のはずなのだが、眠気と向かい風という中で、時間にも追われて厳しい区間となります。
なのに伊賀だけに『忍者』のマンホールがやけに目につきます。
そして伊賀市内を抜けてから、もう一度登り返しの区間を抜けて、気がつかない内に『京都府』に入っていました。
再び、下り基調の区間なのだが、今度は無風でスピードが出ます。
しかし、片側一車線で交通量も増えてきて走りにくい中、眠気がかなり強くなってます。
ボトルの水もなくなり、背中のコーラも飲み干してしまい、耐える時間帯です。
ここまできて事故でもしてしまったら、全てが意味をなさなくなるので、安全運転を第一にして集中力を高めます。
幸いにも次の補給ポイントまであと少しなので、そこへむけて気持ちを維持します。
そして、ようやく7回目の補給休憩の『ローソン笠置切山店』に到着。
シミュレーションでは最後の補給の予定。
固形物は受け付けないので、カフェオレを飲んで一息ついて、ヨーグルトを食べる。
最後のエネルギー補給にエナジー系のコーラも飲む。
そしてボトルに水を補充して、オランジーナを背中に入れて、補給は完了。
この時点で、時刻は『AM8:20』、経過時間は『21時間20分』。
そして走行距離は『480㎞』。
Twitterでも呟いていますが、そのツイートの画像の縦横の修正をする余裕もありません。
そして、たくさんの応援のコメントに対して返事をする余裕がありませんでした。
このとき、コメントを読ませていただき本当に励みになっていました。
眠気に負けず頑張れていたのは、間違いなく応援してくださっていた皆さんのおかげです。
それがなければ、途中諦めて寝ていたかもしれません。
ここまで話を進めていて、中途半端ではありますが、まだ少しかかりそうなので、今回は【中編】としてこのあたりで一旦締めさせていただきます。
走り終わってからの振り返りも載せたいので、まだ少し長くなりそうです。
もう少しシンプルにしようと書き始めるのですが、つい長くなってしまいますね。
【最後に】
ゴールの『梅田新道』まで『48㎞』。
残りの時間は『2時間40分』。
『東京』をスタートしてから『21時間20分』、なんとかここまで走ってきました。
普通に考えれば、十分間に合う距離に思えますが、ここまで『480㎞』走ってきています。
そして、最後の登りである『清滝峠』も残っています。
休憩したとはいえ、『眠気』が完全に去ったわけではありません。
何が起こるか分からないので、決して安心できません。
あと少し、ゴールまで全力で走るのみです。
それでは、次回の【後編】もよろしくお願いします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
続きはこちらです。
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東京⇒大阪キャノンボール2019【本編(後編)】完結 - まさゆめ~広島~ロードバイク日記