『国道2号キャノンボール2020』【後編】
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『国道2号キャノンボール2020』【前編】 - まさゆめ~広島~ロードバイク日記
◎前回まで
国道2号線の終点から起点までの約520㎞を自転車で24時間以内に走りきるチャレンジ『国道2号キャノンボール』、通称『R2キャノボ』に挑戦しているのだが、スタート直後から数々のトラブルが起きてしまい苦戦中。
『スタート直後のパンク』、『サイコンの故障(充電不能)⇒充電切れでサイコンが見れない』、『スマホマウントの故障⇒スマホによるルートの常時確認不可(確認するときはストップ時)』、等々ほかにも付随して細かなことはあるが、予定通りに走れていない。
しかし、たくさんの方からの道中での迎撃やTwitterでの応援コメントをいただき、やる気を灯しながら『約300㎞』地点の『岡山県』に突入。
11/16(月)の『11:00』にスタートして、現在の時刻は日を跨ぎ11/17(火)の『0:31』。
スタートしてから『13時間31分』が経過している状況。
ここからの【後編】では、『岡山県』からゴールの『大阪梅田新道』まで目指す様子を書いていきます。
◎岡山県
夜間と言うこともあり、『岡山県』に入った認識が無く、信号ストップで確認した標識に『笠岡駅』の文字が出てきたことで『岡山県』に入っていたことに気づく。
ここまで走った距離は『304㎞』。走行時間は『13時間31分』。
多少疲れているが、身体的にはアキレス腱に少し違和感があるのと慢性的な腰の痛みが続いているくらいで全く問題ない。
身体的な疲れよりも、トラブル続きによる精神面での疲れが大きい。
ここから心配なのは、夜間走行で今までに走ったことのないルートを進んでいくこと。
そして、スマホマウントの故障によりルート確認用のスマホを固定して走れないので、要所要所の分岐等でストップしてルートを確認しながら走らなければならないことが悩ましい。
だが、そこまで時間的なプレッシャーは感じてないし、大幅な時間ロスになるようなトラブルさえなければ、時間内にゴールできるイメージは湧いている。
残り『約220㎞』を『約10時間30分』で走ればいいので、この後のアップダウンの少な目なコースレイアウト的にも普通に走ることさえできれば充分時間はある。
『岡山県』に入ってからもしばらくは『国道2号』を走る。
『笠岡市』と『浅口市』と通過して『倉敷市』に入る辺りのバイパス分岐で『玉島バイパス』に入ってしまう。
予定のルートでは『428号線』を走るつもりだったのだが、ルートを間違ってしまっている。
少し走って違和感に気づき次の分岐でバイパスをおりてからルートを確認する。やはり違ったルートだったので少し迂回してから予定通り『玉島』にある『旧霞橋』を渡る。
後でGoogleマップのストリートビューで確認してみたが、侵入した場所からの『玉島バイパス』は自動車専用の標識は見当たらないので自転車も走行できるのだと思うが、そのまま走り続けたらルートが大幅に変わってしまうので早めに気づいて良かった。
そしてこの辺りからここまでの補給がうまくできてなかったのか、胃腸がムカムカして気持ち悪くなってくる。少し嘔吐感も出てきてしまいどうするか考えながら走る。
そして気温も下がってきているので寒気も感じながら辛い時間帯。
このまま調子が良くない状態で走り続けるのも嫌だったので、コンビニがあれば温かいものでも食べて回復できればと思いコンビニを探しながら走る。
そうしていると倉敷の市街地手前あたりで、反対車線に『なか卯』を発見。
一瞬どうするか考えたが、暖かい店内でしっかり食事をとったほうが良さそうと判断して『なか卯』に寄る。
食欲がないわけではなかったので、この後の回復を願ってしっかり食べることにして、『カレーうどんと追いご飯』を注文。
食べながら状況をツイートする。
『328㎞』地点で『14時間40分経過』。
時間ロスを承知の上でここはじっくり味わいながらよく噛んで食事をいただく。
ホテルでの朝食以降、ここまで菓子パンやおにぎりにゼリー、お菓子類といった簡単な補給食しか取っていなかったので温かい食事がありがたく感じる。
いままでの経験上、24時間のファストライドでは必ず体調の浮き沈みが何度かあるので、この後調子が良くなることを信じて長めの休憩時間とする。
食事をとりながらスマホの充電をしているのだが、モバイルバッテリーの残メモリを見ると、2個目のモバイルバッテリーでここまで走りながら充電しているにも関わらずマックスのランプ4メモリから減っていない。
この様子だと、最初の使い切ったモバイルバッテリーは電池の能力が落ちているのか、考えにくいが前日の充電ミスによる充電不足かどちらかだと思う。
今のところの消費具合だと、バッテリーに関しては問題なさそうなので、『Twitter、位置情報の共有、STRAVAのログ』が大丈夫と思えると安心して少し気持ちが楽になる。
そして、食べ終わってからお店の外に出ると予想以上に寒さを感じる。
走り出しはやはり寒いが、少し動いてしまえば問題ない。
食事後もしばらくは胃腸の調子は変わらず良くないが、ここは耐えて前に進む。
時間帯もあってか、そこまで信号にかからずスムーズに走れている。
スマホをチェックできないので圧倒的にツイートする頻度が減っている中で、『2:50』にこんなツイートをしている。
体調が戻ってきていい感じで走ることができている時間帯である。
しっかり補給をしてからきっちり1時間。
寒さに関しては、ある程度の出力で踏めているので、思ったより寒さを感じていない。
こうなれば夜明け頃まではいい感じで走れるはず。
この後も『国道2号』に合流すまでは間違えようのない1本道なので、ペースを上げて走れている。
そして『国道2号』に戻り、そこから『備前市』に入り『250号線』への分岐点を注意しながらもペースを上げた状態で走る。
大きな分岐だと思っていて、しっかりした案内標識があるだろうと走っていたら、これがすごく複雑な分岐だった。右折して『250号線』に入ると思っていたところ、左側の側道に入って少し下り高架下を右に向かってくぐるというルート。
そうとは思わず、分岐の少し先にあるトンネルまで進んで、間違っていることに気づき一旦引き返して予定のルートに復帰。夜間だとすごく分かりづらいが、何とか走るべきルートに戻れた。
ここからは人の気配の全くない海沿いをひたすら走る。
該当も少なくあたりはかなり暗くて、クルマもほとんど走っていない。なのでペースも若干緩めて慎重に走る。
時間的にも『3時~4時』なので寒いはずなのだが、サイコンが無いので気温も確認できない。だから本当に寒かったかどうかが分からない。
トイレに行きたくなったこともあり、久しぶりに出てきたコンビニで少しだけ休憩。
岡山県の『備前市』にある『セブンイレブン岡山備前インター店』。
走りながら飲んでいるコーラが無くなっていたので補給用にコーラを購入。
あとは寒いのでコーンスープと少しの補給にヨーグルトをいただく。
この時点で『約380㎞』走行で、経過時間は『17時間23分』。時刻は『4:23』
やはりサイコンが無いのは距離と時間を把握するのも頭の中で一度計算が必要なので一苦労。
休憩すると身体が冷えてしまい、再スタート時にはかなり寒さを感じるので、ウィンドブレーカーとネックウォーマーである程度の防寒をする。
走り出すと身体が暖まり、寒さに関しては問題なくなるのが分かっているので、今回の防寒マックス状態まではいかない。
コンビニ休憩を終えて少し走り、ちょっとした登りの頂上で『兵庫県』に突入。
『岡山県』は100㎞弱ではあったが、ずっと夜間だったので印象が無いような有るような微妙な区間だった。
◎兵庫県
『兵庫県』に入ったところで、走行距離は『約390㎞』、時刻は『4:51』なので『17時間51分』が経過。『約18時間経過』なのでざっと計算すると『残り約132㎞』を『6時間』で走る必要がある。グロスアベで『22~23㎞/h』なので思ったほど余裕が無いのかなと思い始める。
県境近くはちょっとしたアップダウンはあったが、標高は全然高くないのでしんどさは感じない。
ここからは『赤穂市内』を走る。まだ暗い夜間ということで、ルートミスだけ注意しながら、スピードを上げて走る。
市街地を抜けて『相生市』への登り区間。この『高取峠』が今回のルートでは登りらしい登りとしては最後の区間。
特にしんどい峠ではないが、山の中なので寒く感じる。なので身体を暖めるためにもしっかり登って峠をパスする。
峠を下ってからは『相生市内』を抜けて、久しぶりに『国道2号』に復帰する。
道路の案内標識にも『神戸』や『姫路』の文字がたくさん出てきて、ゴールが近づいていることを目で見て感じる。
この辺りでは少し空も明るくなり始め、道も広くなりスピードを出しやすい区間なので、『たつの市』のR2からの分岐地点まで頑張る。
『揖保川』を通過した後の分岐地点を迷わないように注意して右折して『姫路市内』を避けるため、『250号線』を目指して少し入り組んだルートを走る。
通学中の学生たちもちらほら見かけるようになる。部活の朝練に行ってるのであろう。
時刻も『6:00』頃と言うこともありかなり冷え込む時間帯。そしてこのあたりを走行中に一気に『眠気』が襲ってくる。
ここまでほとんど感じなかった強い眠気だったので、心拍を上げて走れば目が覚めるかと思い踏んでみるもなかなか眠気が無くならない。
この眠気は少し危険を感じたので、ちょうど残りの距離が『100㎞』になったこともあり、この後の時間の計算と併せてツイートをするために一旦停まって目についたフェンスに自転車を立てかけ腰を下ろす。
時刻は『6:20』なので、経過時間は『19時間20分』。
ここまで『423㎞』を走って、残りの距離は『100㎞』。
残り『約4時間30分』で『100㎞』と考えると、やはりギリギリだなと思う。この先の『明石~神戸~大阪』をスムーズに走れたら問題ない時間ではあるが、まともな補給休憩を『15分』とったら微妙だなと考える。
この後のペース配分や補給に関しては走りながら考えるとして、とりあえずスマホのアラームを『10分後』の『6:30』にセットして少しだけでも目をつむることにする。
内容を覚えてないが何かの夢を見た感じはしたので寝たのだとは思う。
おそらく『5分』くらいの仮眠。気持ちは切れていないのでアラームが鳴る前に自らスマホのアラームをリセットしてから、すぐに走り始める。
この休憩で眠気は無くなったので、自分的にはファインプレー。
再びゴールを目指して走ります。
『姫路市』から『高砂市』にかけて少し入り組んだ道をルートミスしないように慎重に走りながら抜けて再び『250号線』に復帰する。
時間帯的なものもあり、クルマの台数が多くなってくる。『高砂市内』を抜けたところの大通りに出るまで、全くペースを上げれずヤキモキしながらも安全第一で乗り切る。
『加古川』あたりの大通りに出てからは道幅も広がり一気に走りやすくなる。
しかし若干向かい風なので悩ましい。それでも渋滞に比べると踏めば踏んだ分進める状況なので頑張りどころと思って必死に走る。
そして『7:28』にこんなツイートをしている。
サイコンが無いので具体的な場所や数字は分からないが、時刻的に『明石市』を走ってるあたりで『残り75㎞』くらいの地点で信号待ちしてる時のツイートだと思う。
ここらへんでの頭の中の考えはこんな感じである。
『残り75㎞』を『約3時間30分』で走る必要がある。
グロスアベ『25㎞/h』で走って『30分』の貯金がある。普通に走れたら問題はないだろう。
ただ冷静に考えてあと『3時間30分』走るので頑張りすぎると集中力が持たないかもしれないため抜きどころも必要。そして『神戸&大阪』の混み具合が分からないので、時間に余裕があることに越したことはない。
やはりグロスアベ『30㎞/h』以上を目標に行けるとこまで行ってみて、そこからのことはその時に考えよう。
と言った感じである。
前回のちゃんとした食事が『倉敷のなか卯』で『1:40』頃で、そこから5時間以上経過しているので、ゴールまで補給休憩は必要かどうか。
手持ちの補給は菓子パンが半分、ゼリー類が2つとお菓子が少々、水もまだ半分はある。
休憩すると時間は微妙になるので、出来る限りここからはノンストップで走ることにする。
これから先のルートや込み具合などの状況が分からないし、計算上時間が微妙なのは間違いないのだが、気持ちのどこかに何とかなるだろうという感覚が何故かずっとある。
『250号線』から、途中もう一筋海沿いの『県道718号線』に入っていく。この道がまた広い道ではなく交通量も多くスピードが上がらない。
だが自分で引いたルートなのでここはじっと耐えて前に進む。
そしてポイントポイントで道を間違えないようにルートをチェックしながら『国道2号』に復帰する。
その後も少し信号が多く走りにくい区間があったが、線路沿いになったあたりから一気にクルマの流れがスムーズになり、スピードを上げて走れる。
下ハンをもってとにかくスピードに乗せて走る。『明石海峡大橋』を右に見ながら、写真を撮る間もなく進む。
だが『神戸市内』に近づくにつれて道路も広いが交通量も多く、タイミングが合わなければ信号に捕まってしまう。
『鷹取駅』近くの2号線で『残り39㎞』の標識を見つけ、信号で停まるタイミングだったので一旦ストップして歩道に入り写真を撮ってTwitterで報告用にツイートする。
時刻は『8:56』なので、残り時間は『2時間』。残りの距離は画像にあるように『39㎞』。
時間的にはギリギリではないが、余裕があるわけでもない。
このあたりでも気持ちは全く焦ってなく、なるようになるといった感じ。
普通に走れば充分間に合うし、そのためにはひたすらゴールに向けて走るだけ。ただ余分に時間を使うことだけは極力避けるようにする。
基本的には時間のチェックとルートの確認以外はスマホを触らない。Twitterもチェックしたい気持ちを我慢して見ないようにする。
補給に関してはあと『2時間』なのでこのままゴールまでは問題なさそう。
神戸市内はずっと交通量が多く、信号にもたくさんつかまってしまうが安全第一で走る。
右手に『神戸ポートタワー』が見えてくると、「ひと月前にこのあたりを走ったな」と考えながらもひたすら走り続ける。
案内標識にも『大阪』までの距離が都度出てきているので、ゴールが近づいていることを実感し始めている。
時刻も『9時』前後となり、寒さもほぼ感じなくなってきたので、信号で停まる度に少しずつ走りやすい服装にしていく。
グローブを指無しに替え、ウィンドブレーカーを脱ぎ、ネックウォーマーを外しとスタート時とほぼ同じ服装で走る。
『残り30㎞』くらいの地点で『国道2号』と『国道43号』の分岐点があるのだが、ここまでの『国道2号』の信号の多さに少し嫌気が挿していたので、本来の予定では『国道2号』をずっと走るルートにしていたが、ここは少しでも信号ストップを避けたいという思いから急遽『国道43号』にルートを変更。
このあたりのメインルートは『R2』だと勝手に思い、『R43』だと少しはスムーズに走れるかと思っていたが、全く変わる様子が無い。
『R2』の様子が分からないので、どっちが良かったのかは知る由もないのだが、走りながら『R2』を走っていたほうが良かったのではと少し後悔の感情も出てくる。
結局『R43』を約10㎞ほど走って『打出』という交差点から左折して再び『R2』にルートを変更する。
『R2』も変わらず交通量が多いが、この道を走っていればゴールの『梅田新道』にたどり着くと思うと気持ちが少し楽になる。
『西宮駅』の横あたりを通過した時点でゴールまでは残り『15㎞』くらい。
ツイートもしてないので記憶になるがこのあたりで『23時間』が経過したくらいだと思う。
「30分前の到着は少し厳しいかな」と考えていた記憶があるので、時間的にはほぼ一致しているはず。
あとこのあたりでは『甲子園』や『尼崎』の標識を何度も見ていたのだが、地理感があまりなく、どこから『大阪府』なのか分からない状態で走っていた。
大きな川を渡ったなと思い後で確認すると『武庫川』だった。
ここから『尼崎』なので『大阪』はまだ先。
焦ってはいないが、信号ストップがあまりにも多いのでひたすらインターバルの繰り返し状態。このあたりが今回の中で一番足を酷使していた区間かもしれない。
そして『尼崎』を通過して、ようやく『大阪』に突入。
◎大阪府~梅田新道
『大阪府』に入った時点で走行距離は『約516㎞』なので『梅田新道』までは残り『約6km』。
道路事情は神戸市内とほとんど変わらずクルマも信号も多く大変ではあるが、ゴール間近と言うこともあり身体と気持ちはハイな状態。
残り時間は『約40分』でゴールまでは『約6㎞』なので、ほぼ『R2キャノボ』達成を確信しているが、最後まで気は抜かない。
時間にも少しだけ余裕がありそうなので、冷たいコーラが飲みたくなってしまい何度か自動販売機を見つけようとするが、信号ストップとのタイミングが合わず買うことのできない状況が続き苦戦する。
3回くらいチャレンジしてダメだったので、お楽しみはゴールまでお預けにして『梅田新道』を目指す。
『淀川』を越えて、いよいよ最後の左折ポイント。
いいタイミングで信号にかかったのでスマホでルートをチェックして、再び走り出す。
『野田阪神』を左折して、あとは真っすぐ『梅田新道』まで。
ゴールまでの距離はあと『2㎞』ちょっとなのだが、ここからの交差点のほとんどで信号に捕まってしまう。
それでも時間的にもう問題もなさそうなのでここで久しぶりにツイートする。
時刻は『10:40』、スタートしてから『23時間40分』が経過して、残り『約1㎞』
信号が青になり次の交差点がゴールだと思いながら走ると、それらしき感じでなく、そこは『桜橋』の交差点。
そこからもう一つ先の交差点がゴールの『梅田新道』。
近づくとそれらしき雰囲気を感じ取ってゴール場所の『梅田新道交差点』だと確信する。
どなたかゴールに来てくださっていることを確認して、手をあげてゴール。
◎ゴール~
ゴール地点の『梅田新道』にある、『国道2号始点』の『道路元標』で出迎えてくださっていたのは『モニグラ~さん』、『Tommyさん』、『はまでんさん』のお三方。
とりあえずゴールしたことを証明するための画像を撮る。
いつもは自転車とサイコンと道路元標をセットにして写真を撮るのだが、サイコンは故障しているので、時間表示のあるものとして予備スマホと一緒に写真を撮ることに。
と言うことで、ゴール日時は11/17(火)の『10:49』。
経過時間、『23時間49分』で、無事に『国道2号キャノンボール』達成しました。
ゴールでお出迎えをしていただいたことが嬉しかったこともあり、疲れを忘れてお話をする。
『モニグラ~さん』とは1年前の10月に『TOキャノボ』の時にゴールでお会いしていたので今回が2度目だが、いつもアドバイスやコメントをいただいたりしているので、よくお会いしている感じを抱きながら話も盛り上がる。
『Tommyさん』と『はまでんさん』とは今回が初めてなのだが、関西の自転車事情など詳しいのでたくさんの話題が出てくる。
ふと、「ゴールしたことの報告をツイートしてなかった」と遅れながらも急いでツイートをする。
『11:04』にツイートしているので、ゴールしてから15分も報告を忘れていました。大切なことなのにごめんなさい。
そして、あとでちゃんとした報告ツイートをするつもりだったので、すごく簡単なツイートになってしまっています。
結局、ゴールの報告ツイートを『11:50』にしているのだが、最初のツイートがあるため、ゴールツイートが二つになりどっちつかずの中途半端な感じになってしまった。
ゴールツイートは思い出に残るものだと思っているので、今回の反省として「ゴールしたら到着時間が分かるようにして画像と一緒に明快な内容で早めにツイートする」ことを心がけたい。
『モニグラ~さん』はこの後にお仕事ということでまたお会いすることを約束してお別れをした。忙しい中わざわざ来ていただきありがとうございました。
記念にゴール地点でお三方の写真を撮らせていただく。
『Tommyさん』と『はまでんさん』とは、もう少しお話をさせていただき、この後も特に予定はないとのことだったので、一緒に昼食を食べることに。
少し歩いたところにあるカレー屋さんに連れて行っていただき、久しぶりにゆっくり腰を据えてご飯をいただく。
カレーを食べていると、隣に座ってきたサラリーマン風のおじさんに話しかけられて、こんなやり取りをする。
おじさん「自転車でどこかにいってきたの?」
僕「今、北九州から走ってきて大阪がゴールで走り終わったところです」
おじさん「へ~、どれくらい時間がかかるの?」
僕「約24時間です」
おじさん「すごいね!24時間??」
みたいな感じで、なかなか理解に苦しまれているように感じる。
この手のチャレンジは、自転車関係の中でもブルべ界隈では話が進みやすいのだが、なかなか理解してもらうのが難しくもある。
こちらは話を大きくするつもりもアピールするつもりもないのだが、変な感じで伝わってないかだけが気になるところではある。
昼食を食べた後に、お二人にお願いして近くの自転車屋さんに連れて行ってもらう。
サイコンが壊れたので、予算を確認するのに見ておきたかったのと、広島には商品のラインナップが充実していてその場でいろんな商品をたくさん見ることのできるお店が限られているので、たくさんのアイテムが見れてとても楽しかった。
自転車屋さんを出て、時間もいい感じになってきたので、ここでお二人ともお別れをする。
『Tommyさん』、『はまでんさん』、出迎えから昼食と楽しい時間をありがとうございました。
またお会いできることを楽しみにしています。
こう言った出会いは本当に嬉しいし、話を聞いているとモチベーションも上がってくる。
改めて出会いの大切さを感じることができた時間になった。
◎梅田~新大阪駅~広島
『梅田』からナビを確認して急ぐことなく『新大阪駅』に向かう。
1年前の『TOキャノボ』の時とほぼ同じルートなのだが、慣れない地域で途中何度か道に迷いながらも、何とか『新大阪駅』に到着。
素早く輪行準備を完了させて、見た目も大丈夫なように上下ウインドブレーカーで目立ちにくい服装にして駅の構内に入る。いつもは疲れた後の輪行準備はめんどくさがっていたが、先日から横型の輪行袋を使うようになってかなりいい感じで収納できるのでそれがすごくありがたい。
自宅用に売店でお土産を購入してから、みどりの窓口で新幹線のチケットを購入。
行きと同じく一番後ろの座席を購入して、大型荷物の置き場申請も無事に完了。
新幹線の座席に座ってようやくホッと一息つくことができた。
たくさんの方からTwitterでコメントをいただいていたので、ゴール以降ようやくしっかり目を通して返信をすることができる。
「お疲れさま」「達成おめでとう」のコメントを見返すことで、「頑張って良かったなあ」「達せ出来て良かったなあ」と喜びを強く感じることができた。
そんなことをしているとあっという間に『広島駅』に到着。
あとは自転車で自宅までのんびり帰るだけ。
広島駅で輪行解除して、お土産分だけ手持ちの荷物が増えたが普通に走るのには特に問題はなさそう。
『17:00』を過ぎて暗くなり始めていたので、ゆっくりと安全に自宅に向かって走る。
そして『17:49』に無事に自宅に到着。
トラブルはありましたが、事故も怪我もなく帰ってくることができました。
そのうえで『R2キャノボ』を24時間以内で完走&達成できたので自分にとってはこれ以上ない結果です。
一応、走行データも載せておきます。
本編中にもあったように、走行ログが二つに分かれてしまっていますが、こう言うこともあるものだと思い見ていただければと思います。
【走行データ】
前半のデータがGARMINでの計測で、後半のデータがSTRAVAでの計測なので、計測基準としてセンサー類が違うので数字を足しても正確なデータになりません。
とりあえず、『走行距離』と『獲得標高』あたりは合ってると思うので足しておきます。
『経過時間:23時間49分』
『走行距離:522㎞』
『獲得標高:2,602メートル』
◎『R2キャノボ』を終えて
『国道2号キャノンボール』を無事に終えて、まずはホッとしています。
今回はトラブルが何度か起きたこともあり、いつものチャレンジと比べると少し違った印象がある。
「精神的にはすごく疲れたが、身体的には思ったほど疲れていない」といった感じである。
特に前半はトラブル対処で頭を働かせて疲れたのと、後半はゴールに近づくにつれて時間やペースの計算に頭を使って疲れた。なので精神的な疲れが大きかった。
身体的には、途中左足のアキレス腱に違和感を感じたが、『神戸』まではガンガン踏むこともほとんど無くしっかり身体の状態を確認してケアしながら走れていたので結果的に問題なく走りきれた。
ヘルニア持ちなので慢性的な腰痛はずっと抱えているが、走りながらのストレッチやマッサージでうまく対処できたと思う。
そしていつも苦しむ股擦れに関してはほぼ問題なく走りきることができた。おそらく『プロテクトJ1』が良かったのと、いつものパッド付インナーショーツを履かなかったことが良かったのだと思う。
あとは途中の『胃腸のムカムカと嘔吐感』や『眠気』に関しては、「いつきても慌てることなく」の心構えでいたので、うまく対処出来てクリアできたので良かった。
今までは、「出し切った。なんとかゴールできた。本当に疲れた」だったのが、今回は「走りはある程度余裕を持ちイメージした感じで走れた。わりと疲れたがまだ余裕はある。でも時間はギリギリだった」という印象である。
結果的にチャレンジ前のシミュレーションよりかなり時間は遅れてしまった。
もともと今回のチャレンジは来年考えている『OTキャノンボール』を想定して走りたかったので、時間もそれを想定しながら設定していた。
『OTキャノボ』は僕が走ろうとしているルートは『距離が約547㎞、獲得が約3,500メートル』あるので今回の『R2キャノボ』と比べて『約25㎞と約1,000メートル』プラスになる。
そこから逆算して『約1時間30分』の猶予を加味して、今回は『21時間45分』でシミュレーションをしていた。
あと『OTキャノボ』想定で、もう一つ考えていたのが追加ルートである。
上の画像にもあるが、『★の神戸セブン相生町488㎞地点』に『AM7:30』までに到着できれば、そこから北にルートを変えて『六甲山』を登り『西宮』に下りてくるルートを追加するつもりでいた。
このルートを追加すると『21㎞と約900メートル』がプラスされるので、『OTキャノボ』のルートに近い感じになる。さらには、400㎞以上走ってからの900メートル級の登りがあるので『箱根』を想定したこれ以上ない追加ルートなのである。
これがクリア出来たら『OTキャノボ』に向けていいシミュレーションになるかなと言う思いがあった。
結果としては実際に『神戸』の★ポイントを走っていたであろう時間が『9:10』頃なので、予定より『約1時間40分』も遅れていたことになるので、今回は『R2キャノボ達成』を優先してそのまま通常ルートでゴールを目指すことにした。
岡山から兵庫県を走っているあたりで今回は『六甲山』の追加ルートは厳しいだろうと思っていたので、結果的に無理なペースで走ることなくゴールまで安定した走りができたのだと思う。
今回、早い段階からトラブルがいろいろと重なっても心のどこかで「気持ちを折らずに走っていればなんとかなるだろう」と焦ることなく思えていたのは、もっと厳しい条件を自分に課していたのが大きかったのかなと感じる。
結果論になるのでその状況になってみないと分からないが、もしもっとペースを上げて追い込んだ走りをして、その上で今回のようなトラブルや『自転車屋さん』と『なか卯』等に寄ったりの余分なストップを減らしたりしても、追加ルートを走って時間内にゴールできたかは微妙だったと言うか、かなり厳しかったのかなと思う。
今回のチャレンジで、自分が目指している『OTキャノボ』を達成するために、今後自分の必要なことや鍛えるべきことが見えてきたのでいいチャレンジだったと思う。
今のまま『OTキャノボ』に挑戦しても達成できない可能性が高そうなので、良い意味でもっとレベルアップしなければいけないと思えている。
◎最後に
最後になりますが、ゴールした時点では身体的にまだ余裕があると言いましたが、走っている途中でいくつものトラブルや寒さ等、何度も心が折れそうになる場面がありました。
それらを乗り越えてゴールまで走りきれたことは、たくさんの方からの応援や励ましがあったからで、それが無かったら途中で諦めていたかもしれません。
途中、応援や出迎えの迎撃をしてくださった皆様、コメントや「いいね」で応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
走りながらTwitterをチェックできているときはそれらを見ながら、そしてスマホが固定できず見る頻度が少なくなってからも、常に見ていただけていると言う思いが心の支えになっていました。
また広島では『AJ広島』のお三方に迎撃していただき、気持ちだけは既に『AJ広島』のスタッフの一員に勝手になってますww
この手のチャレンジは体力やパワーで豪快に達成する人もいますが、僕はそうではなく皆さんからの応援や励ましで走る気力を保ち、達成に繋げることができました。
改めて本当にありがとうございました。
今回いただいた沢山の思いは、僕も応援やサポートと言う形でお返しできたらと思います。
早速ですが、僕が『R2キャノボ』を達成した同じ週の土日で『さとるさん』が同じく『R2キャノボ』に挑戦され見事達成されました。
応援していたので達成されたときは本当に嬉しく思いました。
「さとるさん、R2キャノボ達成本当におめでとうございます」
次のチャレンジは来年【2021年】以降になりますが、今はやりたいチャレンジがたくさんあってどんな感じで進めていくか迷っています。
『ブルべ』に『レース』に『キャノボ』とその他にもまだまだいろいろありますが、しっかり楽しみながらチャレンジしていきます。
またブログにも上げていきますので、その時は読んでいただけたらありがたいです。
では『国道2号キャノンボール2020』を締めさせていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。