まさゆめ~広島~たけまさのロードバイク日記

ロードバイクをメインにしたチャレンジ日記です🚴

大阪⇒東京キャノンボール2022【準備編~プロローグ】

●チャレンジの経緯

まずは今回の大阪⇒東京キャノンボールに挑戦した経緯を簡単に載せてみる。

2019年の9月に東京⇒大阪に挑戦して達成することができたのだが、それ以降キャノンボール双方向達成を目標として毎年その年の年初に立てる計画の中に大阪⇒東京キャノンボールを入れていた。


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しかし2020年に新型コロナウィルスが流行したことを受けて、それ以降簡単には東京大阪間の移動ができない状況になった。

2020年と2021年の期間でもコロナが落ち着いたタイミングがあったのでチャンスが無かったわけではないが仕事の休みとの兼ね合いや季節的な条件などを考えると挑戦するタイミングを作ることができなかった。

 

ただ、その期間中もタイミングさえ合えばいつでも挑戦できるよう常に準備は進めてきた。

なるべく感覚を空けないように定期的にロングのファストライドに対応できるチャレンジライドを入れ、キャノボルートの精査もシーズン前には常に見直しをしていた。

 

今回は5/15(日)~17(火)の三連休で何かしらのチャレンジを計画していて、元々今年の目標の一つに挙げていた『国道9号キャノンボールを軸に計画を進めていた。


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10日前の天気予報を見たときには中国地方の日本海沿いの風が東向きとなっていたためかなり好条件で走れると思いほぼR9を走る想定で準備をしていた。しかし、日が進むにつれて風向きと天候の条件が悪化していったので、それに合わせて国道1号の状況も少し気にし始めた。R1の風も最初は東方向への西風が強めだったが、R9と同じく日が進むにつれてそこまで大阪⇒東京に有利な状況ではなくなってきた。

条件が良くないとチャレンジ自体延期する考えがあったが、大雨や終始向かい風みたいな余程の悪条件でない限り、季節的なものを考えるとこのタイミングで走りたい思いが強くなってきた。

 

4日前の5/11(水)の時点でR9は風向きが微妙でゴール予想の京都付近が雨予報となっていたので国道9号キャノボは厳しいと判断する。

ちなみにR9は下関⇒京都のルートだが、帰りに大阪に寄りたいこともあり方向は一択としている。

R1は風向きがほぼイーブンで天気も悪くないが日にち的に前後が雨予報だったため、少しずれると決行日が雨に変わる可能性があるのでもう少し様子を見てみる。

一応東京での情報が欲しいので日にちは入れずにキャノボを走りたい的なツイートしてみる。


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翌日の5/12(木)の天気予報を見てもほとんど変わらず決行日は雨ではないので、自分の中ではほぼ挑戦することを決める。

ただ、天候は直前まで分からないので最終決定は翌日にすることをツイートする。このツイートに対しても反応を多くいただきありがたい。


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5/13(金)、改めて天気予報を見るが状況は変わってないので、このままなら天気自体は大丈夫と判断。

もう一つの問題は風向きだが、弱めの風がイーブンな感じなので有利な追い風は見込めないが不利な向かい風も少ないと判断して挑戦することを決める。


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以上のような経緯で少し急ではあるが『大阪⇒東京キャノンボールへのチャレンジが決定した。

しかし急ではありながらも、チャレンジへの思いは2年間分なので準備に不足はなくほぼ万全な状況である。

 

またもう一つの挑戦の要因となったものとしては、少し前のゴールデンウィーク中のTwitterのタイムラインで日本縦断や1,000kmオーバーのブルべの様子をたくさん見ていたので、それらに参加された方々の頑張る姿に触発されたのも大きいと思う。

Twitterで繋がっているフォロワーの『15さん』が九州で行われた1,200kmブルべの帰りに広島に寄ってくださり、ライドと食事を一緒にする機会があり、ここでお聞きした話にも本当に大きなやる気と刺激をいただいた。

それもあり15さんの居られる東京ゴールでのチャレンジを加速させたのかもしれない。

 

 

●ルートについて

キャノンボールはスタートとゴールが『東京の日本橋『大阪の梅田新道』国道1号の始点と終点で決まってはいるが、途中のルートに「ここを走らないといけない」という決まったものはない。

それにより走る人が引いたルートにより『約500km~590km』と距離の幅も大きい。

当然、選ぶルートにより難易度も変わってくるので達成だけを目指すのであれば、距離をなるべく抑えつつ道順が分かりやすく極端に登ることのないような効率的なルートを選ぶべきなのは一目瞭然である。

挑戦するからには達成したい気持ちが大きいのは当然なのだが、私の今回の挑戦基準は『自分が憧れているルートでキャノンボールを達成したい』である。

前回の2019年は東京スタートで箱根越えの伊賀越えルートを走ったのだが、当時は自分がまだキャノンボールの知識が浅いこともありルートの選択肢がほとんどない状態だったため、これが達成に近いスタンダードなルートだと思って走った。

ただそのルートを決めてからは、『ばるさん』キャノンボールに関するバイブル的サイト『東京⇔大阪キャノンボール研究 【東京~大阪キャノンボール研究】 を参考にさせていただき、自分なりに細かな精査をして、そのルートを走ったわけである。

そして、達成後に改めてキャノンボールの知識を深めていくにつれて、自分が走った以外のルートに興味を持つようになった。

 

その中でもばるさんの挑戦レポートでも走られている、国道1号をベースにしたルートにこのキャノンボールの起源的な意味合いを強く感じ憧れを持ったのが今回のルート選択のきっかけである。

ルート開拓が進んでいる今だからこそ、敢えて先人の方々が攻略してきた歴史を自分も感じて見たくなったのだと思う。

私の中で国道1号キャノンボールは間違いなくロマンなのである。


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約550kmのこのクラシック(伝統的)なルートを走るために、自分なりに様々な準備をしてきたつもりだ。

勝算があるからこその挑戦だが、高い壁なのは間違いなく自分にとってやりがいはとてつもなく大きいのでモチベーションは高く挑戦できたと思う。

自分にとって今回のルートへの挑戦はそんな思いが詰まっている。

 

 

●スタート時刻について

今回のスタート時刻はAM6時としているが、時刻に関してはいろいろ検討してみた。

大阪~名古屋~静岡~東京の都市部を通過する時間帯をはじめ、箱根を越えるのでその時間帯のことが主である。

この時期なので夜の箱根にそこまでデメリットは無いと判断したのと、早朝に大阪と東京をクリアできることにメリットを感じてこの時刻でのスタートを決定した。

仮に箱根旧道を走るのであれば深夜帯は避けたいかもしれないし、夜の24時前後のスタートにもメリットを感じるのだが、広島からのスタート前とゴール後の時間や移動を考えたらなかなか時間がはまらず、一番全てを網羅できる時間帯がAM6時スタートとなった理由である。

 

 

●服装、荷物、機材について

事前準備に関しては、自分の中で24時間系ファストライドの形はほぼ固まりつつあるので、それをベースに季節や天候、走る方面を加味して進めていった。

 

まずは装備だが、季節的に走りやすい時期なので装備は出来る限りシンプルにした。

服装は春夏のウェアをベースに夜間走行と昼間の暑さもケアするため夏用の長袖インナーシャツとレッグカバーを着用。その上にブルべでおなじみの反射ベストを着用。この反射ベストは背中に少しだけ荷物を入れることができるので、後でも説明するがこれが結構重要である。

あと、昨年の秋以降サイクルキャップを被るようにしている。それまではヘルメットの下はなにも着けない派だったが(ゴムの締め付け感が嫌で)、最近少し頭皮が気になり始めたので締め付けを緩めにしたキャップを被るようにしている。


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また夜間に箱根を越えるので寒さ対策として薄手のウィンドブレーカーの上下と、少ししっかりしたウィンドブレーカーの上をもう1枚携帯している。どちらもある程度コンパクトに収納できるものである。

 

他の荷物としては、小さめのフレームバッグに充電用のモバイルバッテリーを2つ、薬やオイルなどちょっとしたものを入れたポーチ、あとは補給用のようかんを2つと念のためのカイロを1つ。

気温は上がりすぎないと判断してボトルは1つで水を入れているが、基本的には背中に何かしらその時に飲みたいペットボトルを1本挿している。あとはツールボトルを搭載しているが、この中にはチューブ2本をはじめ工具類を入れている。あとこのツールボックスの中にウィンドブレーカーの1つを搭載。

サドルバッグには先ほど説明したウィンドブレーカー上下を入れている。

 

自転車本体にこれらを搭載して、それ以外でフロントのライトはVolt800と400の2灯、リアにはテールライトを2灯で出来る限りブルべ基準で揃えている。フロントライトは替えのバッテリーを予備として持って1灯で走るつもりだったがバッグに入れるくらいなら自転車に2灯つけて走ったほうが煩わしくないと判断して今回の構成にした。

サイコンはGARMINのEdge830を1つで途中念押し程度で充電をするくらいの運用。24時間のファストライドだとサイコンの充電はほとんど気にする必要が無いのでありがたい。

ルート表示に関しては、サイコンにもルートデータをダウンロードしているが自分の馴れもありそれは使用せず、ステム上に搭載しているスマホでルートチェックをするようにしている。

基本的にはスマホでルート確認、位置情報の共有、カメラ、ツイート、その他もろもろ使用している。そのため、電池消費が多めなのでモバイルバッテリーは10,000mAを2つ持って走っている。

あとはベルを搭載して自転車周りは完了である。


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重要な自転車本体であるが、タイミング的なものもあり乗り始めたばかりの『BIANCHI OLTRE XR4 DISC』でのチャレンジとなった。

 

自転車の移行計画は昨年末から進めていたが、部品の入荷や旧自転車からのコンポ類の載せ替えの関係で5月1日に手元に来たばかりである。

その時にはR1キャノボの挑戦がこんなに早くやってくるとは思ってなかったので他のチャレンジでロングを慣らしていければいいくらいの感じに思っていた。

手元に届いた後、ポジション調整で近場を軽めに乗った後、15さんとのGWの100kmライドでシェイクダウン。ここでの感触がかなり良かったのでいきなりロングも大丈夫だろうと思い、R9キャノボを計画してここでロング初導入の予定だった。そこからの計画変更は先ほどの流れである。

元々この自転車への乗り換えにあたり「振動吸収性の良いロングでも走れる仕様のディスクロード」をテーマに仕上げた自転車なので思惑がうまくはまっていれば問題ないはずである。

ブレーキもGROWTACのEQUALで機械式のディスクブレーキなので乗った感触もリムブレーキから大きな違いを感じることなく制動力も申し分ない。そして油圧でないため輪行時に気にする点が今までと変わらないのも遠征へのアドバンテージに感じた。

シンクロ率はまだ低いがポテンシャルは高いと判断して乗り始めて約2週間でキャノボへの投入となった。

 

 

●スタートまで

経緯や準備に関しては以上のような感じで、割とスムーズに進めることができたので後は万全な状態でスタート地点に立つことである。

 

今回は5/15(日)のAM6時スタートとしているので、前日に大阪までの移動しておく必要がある。

最初の計画では前日の夕方に仕事が終わってからクルマで大阪まで移動して23時頃から梅田近くのコインパーキング等で車中泊をしてからスタート地点に立つつもりでいたが、急遽5/14(土)の仕事が午後休を取得できたため、早めに大阪へ出発できることになった。

そのため体調のことを考えて梅田近くのホテルに泊まることにして、そこまではクルマでのんびり行けることになった。

大阪のフォロワーさんのご好意もありクルマの駐車場を貸していただけることになり、夕方大阪に到着してそこから梅田にホテルに移動。

ホテルまで10km弱あったので身体と自転車の状態を確認しながら移動して、途中大阪駅の前で写真を撮ったりする。


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前日の時間にも余裕ができたので一旦ホテルにチェックインした後、フォロワーさんたちと一緒に食事をしてからホテルに戻る。

当日の朝はAM4時半に起きる予定にしているので、夜の22時半には就寝して6時間の睡眠時間は確保したい。

ホテルでは翌日のウェアや荷物類の準備をして、クルマの運転で少し疲れているため湯船にお湯をためてお風呂につかる。あと長時間の運転で腰が気になっていたので湿布を貼ってから、予定通り22時半前に布団に入った。


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チャレンジ当日の朝、予定より10分ほど早く目が覚めたのでそのまま起きてスマホをチェックしながら少しのんびり過ごす。

予定では5時45分にはスタート地点に到着しておきたいので、そこを基準に準備を始める。

ベッドを出てからシャワーを浴びてウェア類を身に付けて、大切なプロテクトJ1と日焼け止めを入念に塗る。

全ての準備が完了したのでホテルを出て近くの松屋で朝食を食べる。今回はシンプルに朝定食でご飯大盛りの納豆と卵と味噌汁をしっかりいただく。


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朝食を食べ終わり、予定通り5時45分頃にスタート地点の梅田新道に到着すると、すでに数人の方が見送りのために来てくださっていた。


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こちらで使わない荷物類は『モニグラ~さん』が預かってくださるので、リュックに入れて持ってきていた広島のお土産を皆さんに渡したりする。最終的に7名のフォロワーさんが集まってくださり、Twitter上だけでは何度もやり取りをしている方々と直でお会いして話ができるのは本当に楽しくてやる気をいただいた。

皆さんと雑談をしながらも走り出すための準備を進めるのだが、思った以上にリラックスしている自分がいる。

5分前にスタート前の写真を国道1号終点の道路元標まえで撮影していただく。


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キャノボスタートのツイートを作成しながら、位置情報の共有をどのタイミングでツイートするかなど話をしつつスタート時刻か近づいたので、クリートをはめてスタートできる体勢になる。

 

目指す先は約550km先にある国道1号始点の日本橋

24時間以内に到着できればキャノンボール達成。

キャノンボール双方向達成を目指して、いざ大阪⇒東京キャノンボールのスタート。

 

 

 

【終わりに】

今回は『プロローグ&準備編』としてOTキャノンボールへ挑戦の経緯から準備に関してとスタートまでを書かせていただきました。

広島に住んでいるとスタート地点に立つまでにいろいろあるので、情報が詰まり気味になってしまいました。

次回は走行編ということでキャノンボールの本編について載せていきます。

 

ここまで関わってくださった皆さん、スタート地点に見送りに来てくださった皆さん、Twitter等でスタートまでの応援をしてくださった皆さん、本当にありがとうございます。

 

そしていつもブログを読んでいただきありがとうございます。

これからもよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

◆ブログの主情報◆

ネーム:たけまさ

年齢:41歳(執筆時)

居住地:広島県広島市

自転車歴:2016年~

身長:182cm/体重:70kg

 

【主な自転車チャレンジ履歴】

キャノンボール

・2019年9月/国道1号キャノンボール(東京⇒大阪)【526km】:23時間30分

・2020年11月/国道2号キャノンボール(門司⇒大阪)【525km】:23時間49分

・2021年6月/国道10号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【459km】:19時間44分

・2021年11月/国道3号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【386km】:15時間21分

 

≪その他ファストライド

・2019年3月/鹿児島⇒広島TT【567km】:25時間57分

・2019年6月/名古屋⇒広島TT【534km】:26時間7分

・2020年10月/広島⇒神戸TT【504km】:23時間25分

・2021年4月/国道10号⇒3号TT【851km】:45時間21分

・2021年9月/広島一周1000kmTT【1005km】:59時間6分

 

≪エベレスティング≫

・2019年4月/エベレスティング(春日野):19時間23分

・2019年12月/エベレスティング(春日野):20時間14分

・2021年6月/ダブルエベレスティング(春日野):42時間54分

・2022年4月/10kエベレスティング【トリプル失敗】(春日野):22時間11分