トリプルエベレスティング挑戦(2022年4月)
前回のブログで書いた通り、2022年4月3日スタートでトリプルエベレスティングに挑戦してきたので、その内容について書いていきます。
●スタートまで
チャレンジ前日に仕事を終えて、家の近くのスーパーにより補給関係の買い物をする。
それまでに準備はほぼ終えていたので、少しだけ荷物類を整理してから準備は完了。
トリプルエベレスティングは3日間の予定での挑戦かつ間での睡眠時間が限定されているため、前もっての睡眠は重要になると考え前日の21時過ぎに就寝。
チャレンジ当日のAM4時に起床して朝食を取りつつ準備を済ませる。睡眠は6時間強はとれたと思うので体調は悪くない。
AM4:50に家を出てチャレンジ場所である広島市安佐南区の春日野団地にAM5:20に到着。
空は少し明るみ始めているが、クルマのメーターにある外気温の表示は『3℃』なので、思っていた以上に寒い。
ウェアはいつでも着替えができるアドバンテージを生かして寒さに対応した防寒高めの服装でスタートすることにする。
●スタート~
走り出せる準備が完了したので、Twitterでスタートのツイートをして走り始める。
スタート時刻は『AM5:30』。
クルマを置いている駐車場はセグメントの頂上付近なので下りからのスタートになるが、動き始めなのでかなり寒い。しっかり着込んでいて正解だったと感じる。
麓まで下り切ってから、1本目を登り始める。
今回の作戦は『出来る限り終始一定のペースで走る』なので、180~200wを目安に登る。
スタートしたばかりで体力マックス状態なので、心配になるくらいスピードがゆっくりだが、この感覚もこれまでのエベレスティングで経験済みなので一定のペースを保ち1本目を登りきる。
下りと登りと撮影のロスタイムを含めて1本20分なのでシミュレーションどおりのタイム。気温は1.5℃と想像以上に低いが、しっかり着込んでいるので寒さは問題ない。
4本目を登ったあたりで友人二人が朝練前に駆けつけてくれたので、1本一緒に登る。
今回の計画を話しながら、変わらぬペースでゆっくり登る。頂上でエールをいただいて二人は朝練に向かっていった。
『Pさん』、『Sさん』ありがとうございました。
そこから変わらずのマイペースで登り、10本登ったところで気温も上がってきたので春用のウェアに着替えをすることにする。車内のウェア類の様子と一緒にはツイート。
そこから5本追加して、合計15本を登ったところで休憩。獲得標高は2,527m。
気温は24.9℃とかなり暑くなっている。
先は長いので細かい休憩の頻度を多くしてしっかり補給を取りながら走り続ける。
このあたりでいつもお世話になっている自転車屋の『Oさん』が仕事前に差し入れを持って寄ってくれたので少しだけ話をしてから再び続ける。
今回の補給は事前に準備しているおにぎりとパンが中心で、基本的には走りながら食べている。飲み物だけは野菜ジュースや炭酸飲料などを休憩時に飲んで、あとは水をボトルで取りながら走る。
20本登って、標高は3,363m。変わらないペースで無理をしていないので足の調子も良い。
その後もひたすら上り下りを繰り返す。
28本登ったところで約9時間が経過。28本でハーフなので、時間的には狙ったペースで走れている。トリプルで考えると6分の1が完了したところだ。
すると頂上から下ろうとしたところで友人の『Fさん』が応援に来てくれたので、そこから一緒に走ってくれた。
3本一緒に登ってくれたが、やはり一緒に登ってくれる人がいると気が紛れ気がつけば本数を消化できているので本当にありがたい。
●5,000m~
そこから数本重ねて36本登ったところ。標高は5,815m。
ここでまた友人の『Hさん』が来てくれて一緒に2本登ってくれた。ありがとうございます。
時刻も17時を過ぎて、気温も落ち着いてきたので走りやすい時間帯。
ずっと無理のない一定のペースで登り続けることが出来ているので、少し腰痛が気になる程度で身体の調子は問題ない。
40本登ったところで少し長めの休憩を入れる。
日が落ち始め気温も下がってきているので着替えも一緒に済ませる。
先は長いが、補給物資はまだまだ充実しているので問題ない。むしろ思ったより減りが少なく多すぎるくらいである。ドリンクも食べ物もバリエーションが多いのは飽きが来ないので良かった。
さらに5本追加して45本が完了。
標高は7,446mでシングルの終わりが見え始める。
ここまでおにぎりやパン、お菓子ばかりだったので変わったものが食べたくなり、補給ではバナナとちくわと缶コーヒー。
そして休憩後1本登ったところで、いつもお世話になっているAJ広島の常川さんが差し入れを持って応援に来てくれた。いつもありがとうございます。
ブルべの話や世間話をしたりでやる気をいただき、再び走り始める。
途中、夜桜と広島市内の夜景が切れだったので写真を撮る。
夜間走行は交通量も少なくなり走りやすい。先を見据えたペースで走り続けているとはいえ、ここまで経過するといつもの慢性的な腰の痛みが気になるので間でストレッチを入れて痛みを緩和する。長時間になると必ず出る痛みなので織り込み済みであるが、この痛みがもっと軽ければいいのなあと毎回思ってしまう。
50本登り終えて、獲得標高は8,265m。シングル完了まであと6本。
トリプルで考えるとまだ3分の1にも到達してないので、平常心で本数を重ねていく。やはりエベレスティングはペースと気持ちのマネジメントが大切。気持ちが切れないように頑張りすぎず落としすぎずで進めていく。
そこから6本登って56本が完了しシングルエベレスティングを達成。
ここまでの経過時間が『19時間57分』なので、シミュレーションの19~20時間の範囲内のため引き続き同じペースで走り続ければ大丈夫だと前向きになってくる。
駐車場横にある公衆トイレを利用して、クルマに戻り補給をしていると、団地内のパトロール巡回のクルマが駐車場に停まっている。
特に何かあるわけではなさそうなのでそのまま走り続ける。
そこから6本重ねて62本を完了。全体から見たら『168本分の62本』。
獲得標高も10,191mとなり1万メートルを突破。
●10,000m~
数字的に切りがいいのと気温も下がってきて着替えをしたいので一旦クルマで休憩をする。
防寒用のウェアに着替えてプロテクトJ1も塗りなおして気持ちを整えなおす。車内でお菓子とゼリーで摂取しながらTwitterのTLを覗いたりして気分転換をする。
時刻は朝の3時で22時間が経過しているが眠気は全くないのでこのままのペースで引き続き走り続けるのは問題なさそう。
そろそろ再スタートのためクルマを出ようとしたその時、ひとりの男性がクルマに近寄ってくる。
面識のない人で話を聞くと、団地内の夜間見回りの警備の人らしい。
夜間の公園用駐車場の利用はトイレ利用や団地内に用事がある場合は問題ないが、基本的に長時間の駐車はダメということで退去させられることに。
仕方なくサイコンを一旦ストップして自転車を車に乗せてから駐車場を後にする。
近くの広めのスペースに停車して、状況をツイートしてこの後どうするかを考える。
まずは近場に良さそうな駐車場がないかをスマホで検索してみる。団地内にはそれらしいスペースはあるものの正規の駐車スペースではないためそういった場所はNG。
コインパーキングを探してみても麓から2kmくらい離れているので、頻度の多い補給や休憩の観点から考えると望ましくない。
夜間を除いてはいつもの駐車場に停めておいても問題はないみたいなので一時的に離れたコインパーキングも考えたのだが、クルマの移動が必要になってくるため、「クルマ移動時に自転車をどこに置いておくか」、「自転車を置いて移動した場合そこまでどうやって戻ってくるか」、「荷台に入れてサイコンを一時ストップして下側から再スタートしたら計測はどうなるのか」、「最初の駐車場までサイコンを停止したまま登ってきてそこから再開するのか」、等々考えていると正解が分からなくなってくる。
そうこうしていると時間が1時間経過してしまっていた。
結局、クルマの駐車スペースの答えが出ず、もともとかなりシビアな活動時間だったこともあり、この先のことを考えると時間的に達成の目はないと判断してチャレンジ終了を決意する。
何とも言えない感情の中、Twitterでチャレンジ終了のツイートをする。
停まっていたロスタイムもあるが、チャレンジスタートから24時間経過少し前のことだった。
●チャレンジを終えて
チャレンジ終了を決めて、家まで帰るクルマの中でいろんな思いが頭の中を巡る。
自分としてはしっかり準備をして臨んだつもりだったが、結果的に事前調査が甘かったのがチャレンジ終了の原因である。前回のダブル時は運が良かっただけでもしかしたらその時に同じ状況になっていたかもしれない。
今回、10,000m到達した感じだとまだまだ体力的にも問題ないし、気持ちも保てていたのでこのままチャレンジを続けれていたらとも思ってしまうが、先のことは分からないので潔く気持ちを切り替えることにする。
むしろ、2日目夜で20,000m超えたあたりで同じ状況にならなかっただけ良かったのではないかとプラス思考に持っていく。
家に到着して、空が明け始めた微妙な時間に自転車と荷物を簡単に片づけたところで今回のチャレンジは終了。
ケガ無く家に帰ってきたら、また次にチャレンジ出来るので良しと考えます。
●おわりに
2022年最初のチャレンジは未達成ということで終了となりました。
もしまたトリプルエベレスティングにチャレンジするとしたら、同じ春日野であれば駐車場問題をクリアするか別の場所選びから考える必要があるのと、日数も4日間確保できたなら挑戦を考えられるかなと思います。
トリプルエベレスティングに関しては一旦終わりとして、年内は他のチャレンジに切り替えます。
次はおそらく『国道9号キャノンボール』が濃厚だが、天候や気温等の条件次第では『国道1号(OT)キャノンボール』と『四国一周TT』も同時進行で計画を進めたい。
5月か6月でチャレンジできるように具体的に計画を進めていくので、またブログでも載せていければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
◆ブログの主情報◆
ネーム:たけまさ
年齢:41歳(執筆時)
自転車歴:2016年~
身長:182cm/体重:70kg
【主な自転車チャレンジ履歴】
≪キャノンボール≫
・2019年9月/国道1号キャノンボール(東京⇒大阪)【526km】:23時間30分
・2020年11月/国道2号キャノンボール(門司⇒大阪)【525km】:23時間49分
・2021年6月/国道10号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【459km】:19時間44分
・2021年11月/国道3号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【386km】:15時間21分
≪その他ファストライド≫
・2019年3月/鹿児島⇒広島TT【567km】:25時間57分
・2019年6月/名古屋⇒広島TT【534km】:26時間7分
・2020年10月/広島⇒神戸TT【504km】:23時間25分
・2021年4月/国道10号⇒3号TT【851km】:45時間21分
・2021年9月/広島一周1000kmTT【1005km】:59時間6分
≪エベレスティング≫
・2019年4月/エベレスティング(春日野):19時間23分
・2019年12月/エベレスティング(春日野):20時間14分
・2021年6月/ダブルエベレスティング(春日野):42時間54分
・2022年4月/10kエベレスティング【トリプル失敗】(春日野):22時間11分