大阪⇒東京キャノンボール2022【走行編(前編)梅田新道→静岡】
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大阪⇒東京キャノンボール2022【準備編~プロローグ】 - まさゆめ~広島~たけまさのロードバイク日記
予定通りスタート地点に立つことができほぼ万全な状態でスタートを切ることができそう。
心身ともにリラックスして、程よい緊張感と高いモチベーションで国道1号終点の地である梅田新道でスタートの時を待つ。
●走る上での心構え
スタート前に簡単に心構えを書いておく。
まず大前提として安全第一で走ること。そして道交法を遵守し走ること。名前を背中に背負って常に見られていることを意識して走ることを念頭に置く。
走るペースに関しては自分の中で達成ペースを基準にしたポイントごとの目標通過時間を設定している。少し大まかなので参考程度であるが、自分の状況を客観的に見る指標の一つであるため、ペースアップする場面はこのスケジュールから明らかに遅れが出た場合に考えるようにしている。
一応このペースメモではゴール時間を『23時間20分』で設定しているので、40分ほどマージンは設けているのだがそこは不確定要素(仮眠、パンク、渋滞等)を含みながら調整するような考えである。
また補給に関しては基本的に携帯しているパンやおにぎり等を走りながら取るように考えている。そのために準備編で説明した反射ベストの背中のポケットが重要になってくる。このポケットの中にパンとおにぎりを4つくらい入れておけるので補給のタイミングに信号ストップ等で取り出してジャージのバックポケットに移しておいて走りながら食べるようにする。
あとはコンビニでその場で消費するべきもの(ヨーグルトや野菜ジュース等)を急いで摂取するイメージである。
ちなみにスタート時に携帯している補給物資は、パン2個、おにぎり2個、羊羹4個、ゼリー、もみじ饅頭、アミノ酸の粉末スティック5本、お菓子類(飴、グミ、塩タブ)でドリンクはボトル1本で水を入れている。スポーツドリンクをペットボトルで用意していたがホテルに忘れてしまったのでどこかで追加する考え。
以上の考え方で自分のルーティーンを作り、出来る限りロスタイムを減らしいつもの感覚でマイペースな走り方をしたい。
●スタート【大阪~京都】
走り出せる準備も完了してクリートをはめてから、ステム上のスマホでキャノンボールスタートのツイートを打ちながら『AM6時』になったのでほぼジャストにスタートをしてサイコンのスイッチも一緒にスタートさせる。
スタート時刻とサイコンの開始が同じになるのは気持ちが良く幸先が良いスタートです。
見送りに来ていただいた皆さんから「行ってらっしゃい!」「お気をつけて!」と背中にエールを受け走り始める。
これまでにこれほどたくさんの方のエールを受けてスタートをすることが無かったので、テンションは高めだが身体は冷静で踏みすぎることなく進んでいく。
スタートして程なく最初の信号ストップにあう。まず最初の信号ストップでやるべきことはTwitterでスタートのツイートをすることだが、下書きはスタート直前にほぼ完了していたので問題なくスタートのツイートを完了。
続けて、位置情報の共有も行おうとするが途中まで設定したところで信号が青になったので走り出す。
最初の大阪市街地区間は信号ストップはいくらでもやってくるので焦らず走る。結局すぐの信号で停まったので位置情報も共有も無事に完了。
ここで大切なのは共有の時間をデフォルトの『1時間』から『1日』に変えて共有をかけること。でないと1時間後に共有が解除されてしまう『1時間トラップ』にはまってしまう。
ここもほぼ完璧にクリアしたので、位置情報の共有に関しては達成ペースでゴールすれば24時間問題ないことになる。仮にタイムオーバーした瞬間に共有が解除されるわけだが、その時どうするかはそうなった時に考えればいいとここでは考えないことにする。
一旦、スタートして必ずやるべきことは完了したのでしばらくは走りに集中する。
大阪市街地は予想通り信号が多くペースは上がらないが、それは織り込み済みなので焦らずマイペースで走る。
信号ストップでは基本的にステム上のサイコンでTwitterのコメント確認からの返信とタイムラインを覗くように心掛けている。
特に信号の多い市街地区間は焦ってスタートしてもまた信号のパターンがよくあるので、場面によっては信号が変わりそうなタイミングでは4つくらい先の信号の様子を見て、信号での停車時間の予測(赤になったばかりかすぐに青になりそうかくらい)や見える範囲の信号で次に引っかかりそうな信号は無いか簡単な判別をして不要なスタートダッシュでの踏みすぎを抑えるように心掛ける。
ただ大切なのは、周りのクルマの状況を把握したうえでその流れを乱さないように配慮することなのでそれを念頭に置いたうえでの動きにする。
1時間くらい走ったあたりで枚方市を走行。まだ市街地なのでペースは上がらず『1時間』で『22.5km』。
基本的に序盤は焦る状況でない限り1時間毎に1度の情報発信を心がけている。やることは信号ストップでサイコンと景色の写真を撮って簡単な心境と状況をツイートするだけなので、ただ走るだけの状況より簡単にミッション感を感じれて気分転換にもなる。
枚方市を抜けるあたりでスマホのルートをチェックすると県境っぽいので『京都府』の標識を探すが見つからない。「まぁいいや」と変わらない市街地を進んでいく。
京都に入ってからも信号がある程度多いので、変わらずマイペースで走る。ここまでの区間はかなり弱めの向かい風だがペースが上がらないこともありほぼ無風と変わらない感じ。
そして京都市街地に入る宇治川の手前での分岐点で市街地回避のため迂回ルートへ。
この分岐で迂回するときに何度もストリートビューで場所の確認をしていたので、リアルで走ることに何だかテンションが上がってしまう。
そのことをツイートしたくなり、あまり意味はないが写真を撮ってツイートする。
ちなみにここは一度左折した後すぐの道を右折しながら高架下をくぐって東方向に進むことになるので走られる方はしっかり事前確認を。
しばらく進むと観月橋を渡るのだが、その手前が少し路地に入りごちゃついている区間で1つ道を間違えるもすぐに復帰して問題なく観月橋も渡ることができ予定通りのルートを走行。
京都山科の交差点で国道1号へ復帰したあたりで約2時間が経過。
『2時間4分経過』で48km走行しているので、予定より少し遅れてはいるがまだ気にするほどでもないので変わらずマイペースで走り続ける。
少し先にあるバイパス等の分岐が分かりづらいが事前のチェックでここも難なくクリア。
そして京都を終えて『滋賀県』に突入。
●【滋賀~三重~愛知】
滋賀県に入り大津市を走るが琵琶湖の傍を走った感じを受けることなく栗東市に突入。
時刻は9時を過ぎてクルマが少し多くなってきたと感じ始める。
栗東市を通過中に『3時間経過』のツイートをしているが走行距離は『71km』なのでやはりペースは上がらない。
ここからは県境の鈴鹿峠まではダラダラ登り区間と思っていたが想像以上に登り区間と感じることのない1~2%を平地感覚で進んでいく。
風もほぼ無風でスピードの乗りも悪くなく信号も少なくなってきたのでようやくこのチャレンジで初めて順調な巡行ができていると感じれている。
予習していた『栗東水口道路』も野洲川の北側に出来ている比較的新しい国道1号を選択して走ってみたが、信号のつながりも悪くなく道も広いので走りやすい。ただ、川南の県道4号やその南の東海道でもそこまで時間は変わらないと思うで、自分が走りやすい道を進んで問題ないと思う。
県境の鈴鹿峠に向かっている途中で4時間が経過。
『4時間6分』経過で距離が『100km』。この1時間で少しペースが上がったが、当初の計画では鈴鹿峠のピークで4時間10分だったので、そこを目標にペースを落とすことなく進んでいく。
そして峠感のないまま県境のトンネルに到着して出口で『三重県』に突入。
このツイートをするためにトンネルから出た後に一旦歩道に入って写真を撮っていると1台のクルマが歩道に入ってきた。よく見ると左の後輪がパンクしていたので出てきた人に「大丈夫ですか?」と声をかけると、「ケータイもあるし大丈夫です」と返ってきたので、大丈夫であろうとそのまま下り区間に突入。
下りはかなり気持ちよくスピードを上げれたが、所々道路にアスファルトが割れた箇所等もあり集中して下っていく。
今回の新しい自転車である『オルトレ』はカウンターヴェイルにより振動吸収性が良いと銘打っているが、このような下りの道が悪い区間はパフォーマンスがとても高く感じた。尚且つディスクブレーキと言うことでブレーキングの安心感と重心の低さが走行安定性を増しているように感じて、長い下りでのアドバンテージを感じた。
下りが緩くなってきた途中の信号の分岐だが、ここが伊賀越えをするときの分岐である。
2年半前はここを曲がって伊賀越えをしたなと感慨深くなりながらツイートをする。
そこから緩い下り基調を走りながら鈴鹿市に入ったあたりで5時間が経過。
時刻は11時となり『5時間』が経過して、走行距離は『127km』。
下り区間と走りやすさも影響してペースが上がりいい感じで進めることができている。
しかし、鈴鹿から四日市を通過するあたりから交通量が気になってくる。
日曜日のお昼と言うこともあってか交通量が多く感じる。クルマが流れている時にはそこまで問題はないが信号の多さも相まって徐々にペースダウンを強いられてきた。
『6時間』が経過したあたりで『150km』とツイートしているので。
全体のペースとしては問題ないが、1時間だけで見るとペースダウンである。
その時のツイートでここまでの補給をメモしていたので確認をしてみる。
『パン2個、おにぎり1個、羊羹2個、アミノ酸の粉末スティック1つ、塩タブ1つ、飴2つ、チョコバー1つ』を食べている。走りながら小まめに摂取しているので体調も全く問題ない。
そして四日市を走っている時、歩道にスマホを構えてこちらを撮ってくれている人が。
『しかさん』が迎撃に来てくださっていた。途中TLを見ていた時に、位置情報も一緒に出してくださっていたのでこの辺りにおられることは認識していたが、やはり直に会えるのは嬉しかった。
停まって少しだけ話をしてエールをいただき走り出す。
●【愛知~静岡】
事前の風向き予報ではこのあたりから、強い風ではないが追い風区間に入るはずなので少し期待をしていた。
愛知県に入り、予定では名古屋あたりでコンビニでの補給ストップをするつもりでいたが、信号にかかったタイミングでコンビニがあったのでトイレに行きたかったこともあり少し前倒しで補給ストップをする。
今思うと少な目な補給だと思うが、停まる時間を減らすためここでは野菜ジュースだけを飲んで、おにぎりとドリンクは背中に収納してすぐに走り出す。
名古屋市街地に向けて進んでいくが、相変わらず信号も交通量も多い。
追い風のメリットもほとんど感じれないが、我慢の区間と割り切ってなるべく足を使わないように抑えめで走る。
私の場合、信号が多いとデメリットばかりではなく、スマホのチェックの頻度を増やせるのでそちらで気分転換ができるのと、今回はあからさまに信号ストップでのストレッチの頻度を増やしてみた。
いつもロングライドで腰が痛くなるので走りながらの簡易ストレッチは常にやっているが、今回は信号ストップでも停止時間が短そうだと判断した場合には自転車から降りて下半身のストレッチを多くする工夫をしてみた。
ちなみに停止時間が長そうなきは主にスマホチェックをしている。
そのため、停止の時間もフル活用しているのでトータルで考えてメリットとなるようにしたつもりである。
『7時間』経過で『173km』の進捗。
ここから名古屋市内に入るので、ペースアップは望めないが変わらず無理のない出来る走りをするだけ。
名古屋市内の伝馬町交差点を迷うことなく右折して自転車走行不可の区間を回避する。再び国道1号に合流してから南東に向けて進んでいく。
しばらく進んだ豊明市で『みきさん』に迎撃していただく。
少しの間、後ろを一緒に走られるということで距離を空けて追走される。
後ろを走られると少し頑張ってしまうので後に響きそうな気もするが、元気をもらえているので問題ない。
信号が多いのは変わらないのでインターバルの繰り返しっぽくなるがこれはこれで楽しいので少しパワーを上げて走る。
みきさんとお別れして再び、黙々と先に進む。
『8時間』経過時点で『194km』。
さらに1時間経過して『9時間』が経過。走行距離は『217km』。我慢の時間は続く。
豊川市を通過中にボトルの水が無くなったので、トイレ休憩も兼ねてコンビニストップ。
トイレと買い物を素早く済ませて、ボトルに水を補充する。その場でビタミンジュースと残りの水をがぶ飲みしてからパンを2個補充して再出発。
ツイートにもあるように調子の波が出始めているが、これはいつものことで問題ない。補給が回れば回復するので変わらず進む。
豊橋市に入ったところで10時間が経過。
『10時間』経過で『239km』地点。四日市から愛知県全域にかけて本当にクルマが多くここまで苦戦するとは思っていなかった。時間的に許容範囲内なので焦りはしないように気持ちを強く持つが、せっかくの追い風をほとんど生かせないのは辛いところである。
そこから少し走ったところにある『岩屋キャノンボウル』で定番の記念撮影。
せっかくなので補給に持ってきていたもみじ饅頭と一緒に。
さらに少し先の仁川ガードあたりで『esさん』に迎撃していただく。
ここでも少しだけお話をしてから先を急ぐ。
ようやくペースを上げきれなかった愛知県を脱出してキャノンボールのメインエリアと言っても過言ではない『静岡県』に突入。
静岡県に入ってからは心なしか交通量が少なくなったように思い走りやすく感じる。
このあたりで元々の計画から約30分の遅れとなっているが、達成ペースには変わりないので慌てることなくマイペースでの走りを続ける。
微風ではあるが追い風を感じ、浜名湖を見ながら弁天島を通過。『ばるさん』のサイトの走行記でOTでこのルートだと弁天島を越えて少しいったあたりが中間地点とあったので、「このあたりで半分か」と思いながら平常心で走る。浜名湖あたりから少し雨が降り始めていたが小雨で気になるほどではないので変わらず進んでいく。
小雨の中でもクルマの流れも良くなってきて快調に進んでいると、浜松バイパスの新幹線高架下に誰かが立っているのが見えた。TLを見ていて誰かは予測がついていたが近づくにつれて『なるさん』だと確信。
なるさんを認識してから雨がピタッと止み、晴れ男ぶりを感じながら、なるさんに挨拶をする。
ここまでの調子の事を少しだけ話をしてからなるさんも後ろに付かれて少しの間一緒に走る。天竜川橋までの間、後ろにオーラを感じながら快調に進むことができている。
天竜川橋手間の信号が赤だったので停まったタイミングでなるさんの写真を撮らせていただき、ツイートをする。
なるさんとはここでお別れをして、私は右折して天竜川橋を進んでいったが、走り始めた背中になるさんの「頑張ってぇ」のエールを受け、何かこみ上げてくるものを感じながら、達成への思いを強く持って先に進むことになった。
ここでちょうど半分の『12時間』が経過。走行距離は『290km』。
身体の調子はかなり良いし、モチベーションもいい感じに乗っているので、このまま何もなければ達成も見えてくると思えていい感じで走れている。
『なるさん』と別れてから少し走った袋井市で『shelliemayさん』に迎撃してもらう。ちょうど信号が赤だったタイミングで停まることができたので挨拶をする。『なるさん』のお知り合いということで応援に来てくださったみたいで、出発間際元気をいただくため握手をしてもらい走り始める。
中ボスと聞いていた金谷峠がこの先にあるので、少し気合を入れて進んでいく。途中袋井バイパス横の林道っぽい場所を走っている時にその景色をすごく鮮明に覚えていて、TO時に反対から走ってきた自分を思い出して何だか嬉しく感じる。
調子よく掛川市を通過して金谷峠も問題なくクリア。時刻が19時をまわり空も暗くなり始める。
そこから藤枝市に入って少し走ったところでコンビニストップ。トイレと補給するものを購入して一息つく。
おにぎりを2個背中に補充して、その場でヨーグルトを食べ野菜ジュースを飲んで再出発の準備。日中はそこまで暑くなかったが汗はかいていると思い、アクエリアスの経口補水液を買って道中飲みながら走ることにする。
ここまで『14時間』が経過して、走行距離は『336km』。
再び走り始めて藤枝を通過後、宇津ノ谷峠のトンネルを難なく通過。
そこから先の静岡の市街地は交通量が多いが焦ることなく走り抜ける。右手に静岡駅を見たときにはTO時も夜間に通過したのを思い出しながら通過。
信号の多い区間は、停まった時に繰り返すようにストレッチを実施して腰を労わる。また気持ちを上げるためにツイートチェックでストップ時間を活用する。
そしてこのあたりからゴールへの時間を意識してこれまでのマイペースな走りから、ペース調整をしながら今までより少し集中して走る必要があると気持ちを切り替える。
『21時18分』にこんなツイートをしている。
21時18分という時刻的に、この時いる場所が静岡の市街地を過ぎたあたりで走行距離は『約370km』地点。経過時間は『約15時間20分』なので残り『約180km』を『8時間40分』で走る必要がある。
普通に考えると180kmであれば8時間あれば問題なく走り切れて40分のマージンを持ってゴールできそうだが、この先は『箱根越え』と『神奈川市街地&東京都内』を走ることになるのでそう簡単ではない。
当初の計画では『420km』地点の箱根登り口のコンビニを『17時間』経過時に出発としていたので頭の中で現実的な時間を計算する。
今いる地点からだと箱根登り口のコンビニは『約50km』なので『2時間10分』かけて走ったとして、予定の30分遅れで『17時間30分』に通過することができる。それだと当初40分マージンを設けていたので差し引いて10分前にゴールの日本橋に到着するシナリオが出来上がる。
そのためここからは『約50kmを2時間10分』で走り、『23時30分』に『箱根登り口のコンビニ』を出発できることを目標にペースを調整して走る。
区間的にもほとんどアップダウンが無く、風もほぼ無風なので、ペースを少し上げて集中して走れば目標より少し前よりに到着できて問題ないであろうと思えている。
ここからは、箱根より先でのマージンが出来るまでツイートも控えめにして、走りにウェイトを振った状態で先に進んでいく。
この先に待ち構えているのは、天下の険『箱根』である。当初イメージしていた通りこの箱根峠をどのように越えるかで今回のキャノンボール達成が見えてくる場面となってきている。
【終わりに】
『走行編(前編)』はこのあたりで一旦締めさせていただきます。
今回のキャノンボールの中で文字通り最大の山場である『箱根』を目指して進んでいる状況だが、ここまでのトータル的な心境は「終始焦ることなくマイペースで進めれている」である。
計画より30分程遅れてはいるが焦りが無いのは、身体の調子がいいからだと思う。いつもなら疲れが見え始め「あと何キロ残っている」とネガティブな場面も出てくる瞬間があるのだが、今回はそれが無いのでまだペースを上げる余裕が頭の中にあったように感じる。
そのあたりの要因はまた後編で書いていけたらと思っているが、達成に向けての可能性を終始イメージしながら走ることができていたと思う。
ここから先の内容については『走行編(後編)』として書いていくので、引き続き読んでいただければと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
今回もここまで読んでいただきありがとうございました。
◆ブログの主情報◆
ネーム:たけまさ
年齢:42歳(執筆時)
自転車歴:2016年~
身長:182cm/体重:70kg
【主な自転車チャレンジ履歴】
≪キャノンボール≫
・2019年9月/国道1号キャノンボール(東京⇒大阪)【526km】:23時間30分
・2020年11月/国道2号キャノンボール(門司⇒大阪)【525km】:23時間49分
・2021年6月/国道10号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【459km】:19時間44分
・2021年11月/国道3号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【386km】:15時間21分
≪その他ファストライド≫
・2019年3月/鹿児島⇒広島TT【567km】:25時間57分
・2019年6月/名古屋⇒広島TT【534km】:26時間7分
・2020年10月/広島⇒神戸TT【504km】:23時間25分
・2021年4月/国道10号⇒3号TT【851km】:45時間21分
・2021年9月/広島一周1000kmTT【1005km】:59時間6分
≪エベレスティング≫
・2019年4月/エベレスティング(春日野):19時間23分
・2019年12月/エベレスティング(春日野):20時間14分
・2021年6月/ダブルエベレスティング(春日野):42時間54分
・2022年4月/10kエベレスティング【トリプル失敗】(春日野):22時間11分
大阪⇒東京キャノンボール2022【準備編~プロローグ】
●チャレンジの経緯
まずは今回の大阪⇒東京キャノンボールに挑戦した経緯を簡単に載せてみる。
2019年の9月に東京⇒大阪に挑戦して達成することができたのだが、それ以降キャノンボール双方向達成を目標として毎年その年の年初に立てる計画の中に大阪⇒東京キャノンボールを入れていた。
しかし2020年に新型コロナウィルスが流行したことを受けて、それ以降簡単には東京大阪間の移動ができない状況になった。
2020年と2021年の期間でもコロナが落ち着いたタイミングがあったのでチャンスが無かったわけではないが仕事の休みとの兼ね合いや季節的な条件などを考えると挑戦するタイミングを作ることができなかった。
ただ、その期間中もタイミングさえ合えばいつでも挑戦できるよう常に準備は進めてきた。
なるべく感覚を空けないように定期的にロングのファストライドに対応できるチャレンジライドを入れ、キャノボルートの精査もシーズン前には常に見直しをしていた。
今回は5/15(日)~17(火)の三連休で何かしらのチャレンジを計画していて、元々今年の目標の一つに挙げていた『国道9号キャノンボール』を軸に計画を進めていた。
10日前の天気予報を見たときには中国地方の日本海沿いの風が東向きとなっていたためかなり好条件で走れると思いほぼR9を走る想定で準備をしていた。しかし、日が進むにつれて風向きと天候の条件が悪化していったので、それに合わせて国道1号の状況も少し気にし始めた。R1の風も最初は東方向への西風が強めだったが、R9と同じく日が進むにつれてそこまで大阪⇒東京に有利な状況ではなくなってきた。
条件が良くないとチャレンジ自体延期する考えがあったが、大雨や終始向かい風みたいな余程の悪条件でない限り、季節的なものを考えるとこのタイミングで走りたい思いが強くなってきた。
4日前の5/11(水)の時点でR9は風向きが微妙でゴール予想の京都付近が雨予報となっていたので国道9号キャノボは厳しいと判断する。
ちなみにR9は下関⇒京都のルートだが、帰りに大阪に寄りたいこともあり方向は一択としている。
R1は風向きがほぼイーブンで天気も悪くないが日にち的に前後が雨予報だったため、少しずれると決行日が雨に変わる可能性があるのでもう少し様子を見てみる。
一応東京での情報が欲しいので日にちは入れずにキャノボを走りたい的なツイートしてみる。
翌日の5/12(木)の天気予報を見てもほとんど変わらず決行日は雨ではないので、自分の中ではほぼ挑戦することを決める。
ただ、天候は直前まで分からないので最終決定は翌日にすることをツイートする。このツイートに対しても反応を多くいただきありがたい。
5/13(金)、改めて天気予報を見るが状況は変わってないので、このままなら天気自体は大丈夫と判断。
もう一つの問題は風向きだが、弱めの風がイーブンな感じなので有利な追い風は見込めないが不利な向かい風も少ないと判断して挑戦することを決める。
以上のような経緯で少し急ではあるが『大阪⇒東京キャノンボール』へのチャレンジが決定した。
しかし急ではありながらも、チャレンジへの思いは2年間分なので準備に不足はなくほぼ万全な状況である。
またもう一つの挑戦の要因となったものとしては、少し前のゴールデンウィーク中のTwitterのタイムラインで日本縦断や1,000kmオーバーのブルべの様子をたくさん見ていたので、それらに参加された方々の頑張る姿に触発されたのも大きいと思う。
Twitterで繋がっているフォロワーの『15さん』が九州で行われた1,200kmブルべの帰りに広島に寄ってくださり、ライドと食事を一緒にする機会があり、ここでお聞きした話にも本当に大きなやる気と刺激をいただいた。
それもあり15さんの居られる東京ゴールでのチャレンジを加速させたのかもしれない。
●ルートについて
キャノンボールはスタートとゴールが『東京の日本橋』と『大阪の梅田新道』の国道1号の始点と終点で決まってはいるが、途中のルートに「ここを走らないといけない」という決まったものはない。
それにより走る人が引いたルートにより『約500km~590km』と距離の幅も大きい。
当然、選ぶルートにより難易度も変わってくるので達成だけを目指すのであれば、距離をなるべく抑えつつ道順が分かりやすく極端に登ることのないような効率的なルートを選ぶべきなのは一目瞭然である。
挑戦するからには達成したい気持ちが大きいのは当然なのだが、私の今回の挑戦基準は『自分が憧れているルートでキャノンボールを達成したい』である。
前回の2019年は東京スタートで箱根越えの伊賀越えルートを走ったのだが、当時は自分がまだキャノンボールの知識が浅いこともありルートの選択肢がほとんどない状態だったため、これが達成に近いスタンダードなルートだと思って走った。
ただそのルートを決めてからは、『ばるさん』のキャノンボールに関するバイブル的サイト『東京⇔大阪キャノンボール研究 【東京~大阪キャノンボール研究】 』を参考にさせていただき、自分なりに細かな精査をして、そのルートを走ったわけである。
そして、達成後に改めてキャノンボールの知識を深めていくにつれて、自分が走った以外のルートに興味を持つようになった。
その中でもばるさんの挑戦レポートでも走られている、国道1号をベースにしたルートにこのキャノンボールの起源的な意味合いを強く感じ憧れを持ったのが今回のルート選択のきっかけである。
ルート開拓が進んでいる今だからこそ、敢えて先人の方々が攻略してきた歴史を自分も感じて見たくなったのだと思う。
私の中で国道1号キャノンボールは間違いなくロマンなのである。
約550kmのこのクラシック(伝統的)なルートを走るために、自分なりに様々な準備をしてきたつもりだ。
勝算があるからこその挑戦だが、高い壁なのは間違いなく自分にとってやりがいはとてつもなく大きいのでモチベーションは高く挑戦できたと思う。
自分にとって今回のルートへの挑戦はそんな思いが詰まっている。
●スタート時刻について
今回のスタート時刻はAM6時としているが、時刻に関してはいろいろ検討してみた。
大阪~名古屋~静岡~東京の都市部を通過する時間帯をはじめ、箱根を越えるのでその時間帯のことが主である。
この時期なので夜の箱根にそこまでデメリットは無いと判断したのと、早朝に大阪と東京をクリアできることにメリットを感じてこの時刻でのスタートを決定した。
仮に箱根旧道を走るのであれば深夜帯は避けたいかもしれないし、夜の24時前後のスタートにもメリットを感じるのだが、広島からのスタート前とゴール後の時間や移動を考えたらなかなか時間がはまらず、一番全てを網羅できる時間帯がAM6時スタートとなった理由である。
●服装、荷物、機材について
事前準備に関しては、自分の中で24時間系ファストライドの形はほぼ固まりつつあるので、それをベースに季節や天候、走る方面を加味して進めていった。
まずは装備だが、季節的に走りやすい時期なので装備は出来る限りシンプルにした。
服装は春夏のウェアをベースに夜間走行と昼間の暑さもケアするため夏用の長袖インナーシャツとレッグカバーを着用。その上にブルべでおなじみの反射ベストを着用。この反射ベストは背中に少しだけ荷物を入れることができるので、後でも説明するがこれが結構重要である。
あと、昨年の秋以降サイクルキャップを被るようにしている。それまではヘルメットの下はなにも着けない派だったが(ゴムの締め付け感が嫌で)、最近少し頭皮が気になり始めたので締め付けを緩めにしたキャップを被るようにしている。
また夜間に箱根を越えるので寒さ対策として薄手のウィンドブレーカーの上下と、少ししっかりしたウィンドブレーカーの上をもう1枚携帯している。どちらもある程度コンパクトに収納できるものである。
他の荷物としては、小さめのフレームバッグに充電用のモバイルバッテリーを2つ、薬やオイルなどちょっとしたものを入れたポーチ、あとは補給用のようかんを2つと念のためのカイロを1つ。
気温は上がりすぎないと判断してボトルは1つで水を入れているが、基本的には背中に何かしらその時に飲みたいペットボトルを1本挿している。あとはツールボトルを搭載しているが、この中にはチューブ2本をはじめ工具類を入れている。あとこのツールボックスの中にウィンドブレーカーの1つを搭載。
サドルバッグには先ほど説明したウィンドブレーカー上下を入れている。
自転車本体にこれらを搭載して、それ以外でフロントのライトはVolt800と400の2灯、リアにはテールライトを2灯で出来る限りブルべ基準で揃えている。フロントライトは替えのバッテリーを予備として持って1灯で走るつもりだったがバッグに入れるくらいなら自転車に2灯つけて走ったほうが煩わしくないと判断して今回の構成にした。
サイコンはGARMINのEdge830を1つで途中念押し程度で充電をするくらいの運用。24時間のファストライドだとサイコンの充電はほとんど気にする必要が無いのでありがたい。
ルート表示に関しては、サイコンにもルートデータをダウンロードしているが自分の馴れもありそれは使用せず、ステム上に搭載しているスマホでルートチェックをするようにしている。
基本的にはスマホでルート確認、位置情報の共有、カメラ、ツイート、その他もろもろ使用している。そのため、電池消費が多めなのでモバイルバッテリーは10,000mAを2つ持って走っている。
あとはベルを搭載して自転車周りは完了である。
重要な自転車本体であるが、タイミング的なものもあり乗り始めたばかりの『BIANCHI OLTRE XR4 DISC』でのチャレンジとなった。
自転車の移行計画は昨年末から進めていたが、部品の入荷や旧自転車からのコンポ類の載せ替えの関係で5月1日に手元に来たばかりである。
その時にはR1キャノボの挑戦がこんなに早くやってくるとは思ってなかったので他のチャレンジでロングを慣らしていければいいくらいの感じに思っていた。
手元に届いた後、ポジション調整で近場を軽めに乗った後、15さんとのGWの100kmライドでシェイクダウン。ここでの感触がかなり良かったのでいきなりロングも大丈夫だろうと思い、R9キャノボを計画してここでロング初導入の予定だった。そこからの計画変更は先ほどの流れである。
元々この自転車への乗り換えにあたり「振動吸収性の良いロングでも走れる仕様のディスクロード」をテーマに仕上げた自転車なので思惑がうまくはまっていれば問題ないはずである。
ブレーキもGROWTACのEQUALで機械式のディスクブレーキなので乗った感触もリムブレーキから大きな違いを感じることなく制動力も申し分ない。そして油圧でないため輪行時に気にする点が今までと変わらないのも遠征へのアドバンテージに感じた。
シンクロ率はまだ低いがポテンシャルは高いと判断して乗り始めて約2週間でキャノボへの投入となった。
●スタートまで
経緯や準備に関しては以上のような感じで、割とスムーズに進めることができたので後は万全な状態でスタート地点に立つことである。
今回は5/15(日)のAM6時スタートとしているので、前日に大阪までの移動しておく必要がある。
最初の計画では前日の夕方に仕事が終わってからクルマで大阪まで移動して23時頃から梅田近くのコインパーキング等で車中泊をしてからスタート地点に立つつもりでいたが、急遽5/14(土)の仕事が午後休を取得できたため、早めに大阪へ出発できることになった。
そのため体調のことを考えて梅田近くのホテルに泊まることにして、そこまではクルマでのんびり行けることになった。
大阪のフォロワーさんのご好意もありクルマの駐車場を貸していただけることになり、夕方大阪に到着してそこから梅田にホテルに移動。
ホテルまで10km弱あったので身体と自転車の状態を確認しながら移動して、途中大阪駅の前で写真を撮ったりする。
前日の時間にも余裕ができたので一旦ホテルにチェックインした後、フォロワーさんたちと一緒に食事をしてからホテルに戻る。
当日の朝はAM4時半に起きる予定にしているので、夜の22時半には就寝して6時間の睡眠時間は確保したい。
ホテルでは翌日のウェアや荷物類の準備をして、クルマの運転で少し疲れているため湯船にお湯をためてお風呂につかる。あと長時間の運転で腰が気になっていたので湿布を貼ってから、予定通り22時半前に布団に入った。
チャレンジ当日の朝、予定より10分ほど早く目が覚めたのでそのまま起きてスマホをチェックしながら少しのんびり過ごす。
予定では5時45分にはスタート地点に到着しておきたいので、そこを基準に準備を始める。
ベッドを出てからシャワーを浴びてウェア類を身に付けて、大切なプロテクトJ1と日焼け止めを入念に塗る。
全ての準備が完了したのでホテルを出て近くの松屋で朝食を食べる。今回はシンプルに朝定食でご飯大盛りの納豆と卵と味噌汁をしっかりいただく。
朝食を食べ終わり、予定通り5時45分頃にスタート地点の梅田新道に到着すると、すでに数人の方が見送りのために来てくださっていた。
こちらで使わない荷物類は『モニグラ~さん』が預かってくださるので、リュックに入れて持ってきていた広島のお土産を皆さんに渡したりする。最終的に7名のフォロワーさんが集まってくださり、Twitter上だけでは何度もやり取りをしている方々と直でお会いして話ができるのは本当に楽しくてやる気をいただいた。
皆さんと雑談をしながらも走り出すための準備を進めるのだが、思った以上にリラックスしている自分がいる。
5分前にスタート前の写真を国道1号終点の道路元標まえで撮影していただく。
キャノボスタートのツイートを作成しながら、位置情報の共有をどのタイミングでツイートするかなど話をしつつスタート時刻か近づいたので、クリートをはめてスタートできる体勢になる。
24時間以内に到着できればキャノンボール達成。
キャノンボール双方向達成を目指して、いざ大阪⇒東京キャノンボールのスタート。
【終わりに】
今回は『プロローグ&準備編』としてOTキャノンボールへ挑戦の経緯から準備に関してとスタートまでを書かせていただきました。
広島に住んでいるとスタート地点に立つまでにいろいろあるので、情報が詰まり気味になってしまいました。
次回は走行編ということでキャノンボールの本編について載せていきます。
ここまで関わってくださった皆さん、スタート地点に見送りに来てくださった皆さん、Twitter等でスタートまでの応援をしてくださった皆さん、本当にありがとうございます。
そしていつもブログを読んでいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
◆ブログの主情報◆
ネーム:たけまさ
年齢:41歳(執筆時)
自転車歴:2016年~
身長:182cm/体重:70kg
【主な自転車チャレンジ履歴】
≪キャノンボール≫
・2019年9月/国道1号キャノンボール(東京⇒大阪)【526km】:23時間30分
・2020年11月/国道2号キャノンボール(門司⇒大阪)【525km】:23時間49分
・2021年6月/国道10号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【459km】:19時間44分
・2021年11月/国道3号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【386km】:15時間21分
≪その他ファストライド≫
・2019年3月/鹿児島⇒広島TT【567km】:25時間57分
・2019年6月/名古屋⇒広島TT【534km】:26時間7分
・2020年10月/広島⇒神戸TT【504km】:23時間25分
・2021年4月/国道10号⇒3号TT【851km】:45時間21分
・2021年9月/広島一周1000kmTT【1005km】:59時間6分
≪エベレスティング≫
・2019年4月/エベレスティング(春日野):19時間23分
・2019年12月/エベレスティング(春日野):20時間14分
・2021年6月/ダブルエベレスティング(春日野):42時間54分
・2022年4月/10kエベレスティング【トリプル失敗】(春日野):22時間11分
トリプルエベレスティング挑戦(2022年4月)
前回のブログで書いた通り、2022年4月3日スタートでトリプルエベレスティングに挑戦してきたので、その内容について書いていきます。
●スタートまで
チャレンジ前日に仕事を終えて、家の近くのスーパーにより補給関係の買い物をする。
それまでに準備はほぼ終えていたので、少しだけ荷物類を整理してから準備は完了。
トリプルエベレスティングは3日間の予定での挑戦かつ間での睡眠時間が限定されているため、前もっての睡眠は重要になると考え前日の21時過ぎに就寝。
チャレンジ当日のAM4時に起床して朝食を取りつつ準備を済ませる。睡眠は6時間強はとれたと思うので体調は悪くない。
AM4:50に家を出てチャレンジ場所である広島市安佐南区の春日野団地にAM5:20に到着。
空は少し明るみ始めているが、クルマのメーターにある外気温の表示は『3℃』なので、思っていた以上に寒い。
ウェアはいつでも着替えができるアドバンテージを生かして寒さに対応した防寒高めの服装でスタートすることにする。
●スタート~
走り出せる準備が完了したので、Twitterでスタートのツイートをして走り始める。
スタート時刻は『AM5:30』。
クルマを置いている駐車場はセグメントの頂上付近なので下りからのスタートになるが、動き始めなのでかなり寒い。しっかり着込んでいて正解だったと感じる。
麓まで下り切ってから、1本目を登り始める。
今回の作戦は『出来る限り終始一定のペースで走る』なので、180~200wを目安に登る。
スタートしたばかりで体力マックス状態なので、心配になるくらいスピードがゆっくりだが、この感覚もこれまでのエベレスティングで経験済みなので一定のペースを保ち1本目を登りきる。
下りと登りと撮影のロスタイムを含めて1本20分なのでシミュレーションどおりのタイム。気温は1.5℃と想像以上に低いが、しっかり着込んでいるので寒さは問題ない。
4本目を登ったあたりで友人二人が朝練前に駆けつけてくれたので、1本一緒に登る。
今回の計画を話しながら、変わらぬペースでゆっくり登る。頂上でエールをいただいて二人は朝練に向かっていった。
『Pさん』、『Sさん』ありがとうございました。
そこから変わらずのマイペースで登り、10本登ったところで気温も上がってきたので春用のウェアに着替えをすることにする。車内のウェア類の様子と一緒にはツイート。
そこから5本追加して、合計15本を登ったところで休憩。獲得標高は2,527m。
気温は24.9℃とかなり暑くなっている。
先は長いので細かい休憩の頻度を多くしてしっかり補給を取りながら走り続ける。
このあたりでいつもお世話になっている自転車屋の『Oさん』が仕事前に差し入れを持って寄ってくれたので少しだけ話をしてから再び続ける。
今回の補給は事前に準備しているおにぎりとパンが中心で、基本的には走りながら食べている。飲み物だけは野菜ジュースや炭酸飲料などを休憩時に飲んで、あとは水をボトルで取りながら走る。
20本登って、標高は3,363m。変わらないペースで無理をしていないので足の調子も良い。
その後もひたすら上り下りを繰り返す。
28本登ったところで約9時間が経過。28本でハーフなので、時間的には狙ったペースで走れている。トリプルで考えると6分の1が完了したところだ。
すると頂上から下ろうとしたところで友人の『Fさん』が応援に来てくれたので、そこから一緒に走ってくれた。
3本一緒に登ってくれたが、やはり一緒に登ってくれる人がいると気が紛れ気がつけば本数を消化できているので本当にありがたい。
●5,000m~
そこから数本重ねて36本登ったところ。標高は5,815m。
ここでまた友人の『Hさん』が来てくれて一緒に2本登ってくれた。ありがとうございます。
時刻も17時を過ぎて、気温も落ち着いてきたので走りやすい時間帯。
ずっと無理のない一定のペースで登り続けることが出来ているので、少し腰痛が気になる程度で身体の調子は問題ない。
40本登ったところで少し長めの休憩を入れる。
日が落ち始め気温も下がってきているので着替えも一緒に済ませる。
先は長いが、補給物資はまだまだ充実しているので問題ない。むしろ思ったより減りが少なく多すぎるくらいである。ドリンクも食べ物もバリエーションが多いのは飽きが来ないので良かった。
さらに5本追加して45本が完了。
標高は7,446mでシングルの終わりが見え始める。
ここまでおにぎりやパン、お菓子ばかりだったので変わったものが食べたくなり、補給ではバナナとちくわと缶コーヒー。
そして休憩後1本登ったところで、いつもお世話になっているAJ広島の常川さんが差し入れを持って応援に来てくれた。いつもありがとうございます。
ブルべの話や世間話をしたりでやる気をいただき、再び走り始める。
途中、夜桜と広島市内の夜景が切れだったので写真を撮る。
夜間走行は交通量も少なくなり走りやすい。先を見据えたペースで走り続けているとはいえ、ここまで経過するといつもの慢性的な腰の痛みが気になるので間でストレッチを入れて痛みを緩和する。長時間になると必ず出る痛みなので織り込み済みであるが、この痛みがもっと軽ければいいのなあと毎回思ってしまう。
50本登り終えて、獲得標高は8,265m。シングル完了まであと6本。
トリプルで考えるとまだ3分の1にも到達してないので、平常心で本数を重ねていく。やはりエベレスティングはペースと気持ちのマネジメントが大切。気持ちが切れないように頑張りすぎず落としすぎずで進めていく。
そこから6本登って56本が完了しシングルエベレスティングを達成。
ここまでの経過時間が『19時間57分』なので、シミュレーションの19~20時間の範囲内のため引き続き同じペースで走り続ければ大丈夫だと前向きになってくる。
駐車場横にある公衆トイレを利用して、クルマに戻り補給をしていると、団地内のパトロール巡回のクルマが駐車場に停まっている。
特に何かあるわけではなさそうなのでそのまま走り続ける。
そこから6本重ねて62本を完了。全体から見たら『168本分の62本』。
獲得標高も10,191mとなり1万メートルを突破。
●10,000m~
数字的に切りがいいのと気温も下がってきて着替えをしたいので一旦クルマで休憩をする。
防寒用のウェアに着替えてプロテクトJ1も塗りなおして気持ちを整えなおす。車内でお菓子とゼリーで摂取しながらTwitterのTLを覗いたりして気分転換をする。
時刻は朝の3時で22時間が経過しているが眠気は全くないのでこのままのペースで引き続き走り続けるのは問題なさそう。
そろそろ再スタートのためクルマを出ようとしたその時、ひとりの男性がクルマに近寄ってくる。
面識のない人で話を聞くと、団地内の夜間見回りの警備の人らしい。
夜間の公園用駐車場の利用はトイレ利用や団地内に用事がある場合は問題ないが、基本的に長時間の駐車はダメということで退去させられることに。
仕方なくサイコンを一旦ストップして自転車を車に乗せてから駐車場を後にする。
近くの広めのスペースに停車して、状況をツイートしてこの後どうするかを考える。
まずは近場に良さそうな駐車場がないかをスマホで検索してみる。団地内にはそれらしいスペースはあるものの正規の駐車スペースではないためそういった場所はNG。
コインパーキングを探してみても麓から2kmくらい離れているので、頻度の多い補給や休憩の観点から考えると望ましくない。
夜間を除いてはいつもの駐車場に停めておいても問題はないみたいなので一時的に離れたコインパーキングも考えたのだが、クルマの移動が必要になってくるため、「クルマ移動時に自転車をどこに置いておくか」、「自転車を置いて移動した場合そこまでどうやって戻ってくるか」、「荷台に入れてサイコンを一時ストップして下側から再スタートしたら計測はどうなるのか」、「最初の駐車場までサイコンを停止したまま登ってきてそこから再開するのか」、等々考えていると正解が分からなくなってくる。
そうこうしていると時間が1時間経過してしまっていた。
結局、クルマの駐車スペースの答えが出ず、もともとかなりシビアな活動時間だったこともあり、この先のことを考えると時間的に達成の目はないと判断してチャレンジ終了を決意する。
何とも言えない感情の中、Twitterでチャレンジ終了のツイートをする。
停まっていたロスタイムもあるが、チャレンジスタートから24時間経過少し前のことだった。
●チャレンジを終えて
チャレンジ終了を決めて、家まで帰るクルマの中でいろんな思いが頭の中を巡る。
自分としてはしっかり準備をして臨んだつもりだったが、結果的に事前調査が甘かったのがチャレンジ終了の原因である。前回のダブル時は運が良かっただけでもしかしたらその時に同じ状況になっていたかもしれない。
今回、10,000m到達した感じだとまだまだ体力的にも問題ないし、気持ちも保てていたのでこのままチャレンジを続けれていたらとも思ってしまうが、先のことは分からないので潔く気持ちを切り替えることにする。
むしろ、2日目夜で20,000m超えたあたりで同じ状況にならなかっただけ良かったのではないかとプラス思考に持っていく。
家に到着して、空が明け始めた微妙な時間に自転車と荷物を簡単に片づけたところで今回のチャレンジは終了。
ケガ無く家に帰ってきたら、また次にチャレンジ出来るので良しと考えます。
●おわりに
2022年最初のチャレンジは未達成ということで終了となりました。
もしまたトリプルエベレスティングにチャレンジするとしたら、同じ春日野であれば駐車場問題をクリアするか別の場所選びから考える必要があるのと、日数も4日間確保できたなら挑戦を考えられるかなと思います。
トリプルエベレスティングに関しては一旦終わりとして、年内は他のチャレンジに切り替えます。
次はおそらく『国道9号キャノンボール』が濃厚だが、天候や気温等の条件次第では『国道1号(OT)キャノンボール』と『四国一周TT』も同時進行で計画を進めたい。
5月か6月でチャレンジできるように具体的に計画を進めていくので、またブログでも載せていければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
◆ブログの主情報◆
ネーム:たけまさ
年齢:41歳(執筆時)
自転車歴:2016年~
身長:182cm/体重:70kg
【主な自転車チャレンジ履歴】
≪キャノンボール≫
・2019年9月/国道1号キャノンボール(東京⇒大阪)【526km】:23時間30分
・2020年11月/国道2号キャノンボール(門司⇒大阪)【525km】:23時間49分
・2021年6月/国道10号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【459km】:19時間44分
・2021年11月/国道3号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【386km】:15時間21分
≪その他ファストライド≫
・2019年3月/鹿児島⇒広島TT【567km】:25時間57分
・2019年6月/名古屋⇒広島TT【534km】:26時間7分
・2020年10月/広島⇒神戸TT【504km】:23時間25分
・2021年4月/国道10号⇒3号TT【851km】:45時間21分
・2021年9月/広島一周1000kmTT【1005km】:59時間6分
≪エベレスティング≫
・2019年4月/エベレスティング(春日野):19時間23分
・2019年12月/エベレスティング(春日野):20時間14分
・2021年6月/ダブルエベレスティング(春日野):42時間54分
・2022年4月/10kエベレスティング【トリプル失敗】(春日野):22時間11分
2022年トリプルエベレスティング攻略にむけて
●はじめに
いまこのブログを書いているのが2022年4月2日(土)。
前回のブログで何かチャレンジしたいと言っていましたが、広島市内の天気予報が好転したため、明日4月3日(日)スタートで『トリプルエベレスティング』に挑戦します。
昨日TwitterとFacebookで挑戦する旨を表明したので、今の心境と自分なりに考えている攻略に向けての準備や考えを載せていきます。
●挑戦に向けての心境
もともと『R9キャノボ』か『四国一周TT』を計画していたため、それらを走るための準備はしていたのだが、『トリプルエベレスティング』は候補としてはあったもののそこまで本気で考えていなかったので気持ちの持っていき方が少し大変だった。
エベレスティングは同じ場所の上り下りをひたすら繰り返すだけなので楽しむ要素が少なく修業的なチャレンジである。
セグメントをいつもと変えて新しい場所でチャレンジすれば少しは新鮮な気持ちで走れるかもしれないが、トリプルとなると走り慣れた場所で挑戦することが大きなメリットになるのでここで優先するべきなのは安全性と安心感。
なので挑戦する場所は、いままでと同じ広島市安佐南区山本新町にある春日野団地にある『春日野ヒル』というセグメント。
今まで200回以上登っている場所なので変わらぬ風景が修業的要素を高くするが、コースの隅々まで知り尽くしている安心感と、駐車場とコンビニが近くにあると言った走ることに出来るだけ集中できる環境で挑戦できるのは大きなメリットだし、自分の場合ここ以外の場所でいきなりトリプルに挑戦して達成できる気がしない。
身体の状態は、3週間前に600kmのブルべを走っているし、ファストライドをするつもりでいたので状態はまずまずだと感じている。
不安に感じていたのは活動可能時間と気温等の時期的なものである。
トリプルになると達成時間のシミュレーションを簡単にしてみたところ『65~70時間』くらいになるのではと思われる。ちなみにダブルの達成時間が『約43時間』で、この時はほとんど仮眠無しだったので、ここに仮眠を入れてそこからシングル分を足すと、70時間が現実的な数字に思えてくる。
活動可能時間は3連休である『4/3~4/5』の3日間で、当然のこと前後は普通に仕事である。
3日間と言っても現実的に活動できるのは初日の朝方から3日目の夜までになるので、『初日/AM6時~3日目/PM24時』で考えても『66時間』となる。
あと4時間を捻出するには前後の時間でスタートを早めるか終わりの時間をもう少し遅く設定するかになる。
途中の仮眠可能時間が4時間なので、前日の睡眠はしっかり取っておきたいのでスタート時刻を早めても1時間程度で、後ろは次の日の仕事を考えないといけないので引っ張れても『AM3時頃』かなとぼんやり考えるが、出来るだけ早く帰りたい。
今のところ『66時間』を目標に考えることにする。
あとは気温が少し心配ではある。今のところ3日間を通しての天気予報で広島市内の最低気温が『5℃』、最高気温が『19℃』となっている。
標高を考えるともう少し寒くなると思われるのと、夜間は風が強いとなっているので、より寒さを感じそうである。
自分は寒さに弱いと思っているので心配になっていたのだが、それはファストライド時の出来る限り軽装状態での話であり、今回はセグメント横の駐車場に車を停めておけるためウェア類を持ち込み放題なので着替え等のロスタイムがあったとしても準備次第で対応可能だと考えている。
雨予報だと、身体が濡れることによる低体温症や下りでのリスクやストレスが出てくるが、今回はその心配がないと考えると悪くない条件と思えてきた。
そして、前回のダブル達成の時を考えたときに気温30℃オーバーで暑さの為に途中休憩の頻度が多くなり時間をロスしてしまったことを考えると、時間的アドバンテージも今回の方が良いのではと前向きに思えてきた。
2022年のチャレンジに『トリプルエベレスティング』を挙げているからにはどこかで必ず挑戦はするので、それなら今がベストなのではと挑戦に前向きになれているのが1日前の今の心境である。
●挑戦に向けての準備
身体もモチベーションも悪くないので、あとは走ることに出来るだけ集中するためしっかりと環境を整えることが大切である。
そのための準備で特に重要なのが、ウェア類と補給関係で、その次に休憩時のことが大切だと感じている。
ウェア類に関しては先ほども少し挙げたが、クルマがあるのでたくさん持ち込むことができる。
ただ、たくさんあっても整理していないと、使いたいときに必要なものがすぐに出てこないことになるし、クルマの中が乱雑になり走りに集中できずストレスになる可能性もあるので注意しないといけない。
今のところジャージやジャケットといったトップス系はハンガーを使いセカンドシートのドア上部に掛けておいて、インナーウェアやビブショーツ、靴下やその他こまごましたものはクリアの衣装ケースに入れて袋を使いそれなりに種類分けして整理しておく。
あと、ウェアではないがライトの予備やモバイルバッテリー等の細かいものや薬類やプロテクトJ1といった小物も別の入れ物に整理していつでもすぐに使えるようにしておく。
昼夜のウェア切り替え時には次のことを考えて脱ぎっぱなしにせず、その都度整理整頓しながらの運用を心がけたい。
次に補給関係だが、セグメントの麓にコンビニがあるので何とでもなるのだが、今回は制限時間的要素があるためファストライド的な補給の取り方も少し考えてみたい。
一度コンビニ休憩してしまうと、どうしてもゆっくりしてしまいタイムロスに繋がるので前半はなるべく事前にパンやおにぎり等の食料とドリンク類を準備しておいて、切りのいいタイミングでポケットに携帯して補給しながら走れないかと考えている。それか、登りきったタイミングでストレッチを入れるなどのタイミングで一緒に補給するなど試してみたい。
後半になるにつれて補給物資も少なくなるし、コンビニ休憩の頻度も多くなると思うが、その時の疲れ具合や体調、時間帯などを考慮しながら臨機応変に補給をしたい。
最後に休憩時についてだが、60時間以上のチャレンジになるのでロスタイム前提で大休憩は必ず必要になってくる。
特に仮眠時には質の高い休憩をしたいので、クルマの中に毛布と掛布団とクッションを準備してしっかり寝ることができる環境を用意しておく。それと併せて歯磨きとコンタクトレンズのセット、リラックス用のウェアも準備しておいてその質を上げる。
簡易休憩の時にもいろいろ想定の上で備品を準備しておいて、少しでも短い時間でたくさん回復できる環境を整えたい。
トリプルエベレスティング達成の確立を少しでも上げるのであれば、フルサポート体制を取れたらかなり現実的になってくると思う。
サポート要員が必ず1人いて、着替えの準備や片づけお世話や、補給に関しても必要なものを随時渡してくれたり、大休憩時には暖かいものや冷たいものを準備してくれたら負担がかなり減ってくる。
そしてハイエースみたいな大き目のワゴン車を用意していつでも広い空間で休憩出来れば万全である。
だが、たかだが個人の挑戦にそこまでするのは現実的でないので、基本的にはフルセルフで自分の中で達成に向けて効率的で現実的なアプローチを見つけたいと思う。
達成に向けての時間的イメージは、
シングル(8,848m)⇒19時間
ダブル(17,696m)⇒20時間
トリプル(26,544m)⇒21時間
仮眠時間⇒4時間
ロスタイム⇒2時間
の合計『66時間』で考えている。
出来れば10,000mまでは仮眠無しで走り、そこからは眠気次第で身体と相談し仮眠を入れながら走りたい。
ここ最近のチャレンジで睡眠に関しては、40時間までのチャレンジなら仮眠1時間あれば完走できるイメージができている。
昨年秋の広島一周1,000kmの時は59時間を3時間の睡眠で完走できているが、今まで60時間を超えるチャレンジはこれまで経験がないので、こればかりは走ってみないと分からない部分もある。
DNFの可能性としてあるのが睡眠時間は当然だが、疲れで足が回らなくなりペースがガタ落ちして活動時間内でのゴールが難しくなった場合と、対応不可な機材トラブルがあった場合だと思っている。
後は緊急性の高い用事が入り帰宅を余儀なくされた場合くらいかな。
結局のところ、今までのチャレンジ同様、臨機応変に対応して達成を目指せればと思います。
●最後に
自分としては『トリプルエベレスティング』は大きなチャレンジであり、やるからには達成を目指して挑戦します。
基本的にフルセルフのチャレンジとはいえ、エベレスティングは自由度が高いのでダブルの時も応援の方に来ていただき気分転換しながら走ることができたおかげで最後まで走り切れたと思っています。
自分自身で最後まで走りきる覚悟は持てているので、今回もTwitterでの皆さんからの応援や、現地に来て下さる皆さんの応援を力に頑張ります。
Twitterでツイートしながらのチャレンジになるので良ければ見ていただければと思います。
それでは明日から頑張ってきます。
ここまで読んでいただきどうもありがとうございました。
◆ブログの主情報◆
ネーム:たけまさ
年齢:41歳(執筆時)
自転車歴:2016年~
身長:182cm/体重:70kg
【主な自転車チャレンジ履歴】
≪キャノンボール≫
・2019年9月/国道1号キャノンボール(東京⇒大阪)【526km】:23時間30分
・2020年11月/国道2号キャノンボール(門司⇒大阪)【525km】:23時間49分
・2021年6月/国道10号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【459km】:19時間44分
・2021年11月/国道3号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【386km】:15時間21分
≪その他ファストライド≫
・2019年3月/鹿児島⇒広島TT【567km】:25時間57分
・2019年6月/名古屋⇒広島TT【534km】:26時間7分
・2020年10月/広島⇒神戸TT【504km】:23時間25分
・2021年4月/国道10号⇒3号TT【851km】:45時間21分
・2021年9月/広島一周1000kmTT【1005km】:59時間6分
≪エベレスティング≫
・2019年4月/エベレスティング(春日野):19時間23分
・2019年12月/エベレスティング(春日野):20時間14分
・2021年6月/ダブルエベレスティング(春日野):42時間54分
2022年春のチャレンジにむけて
★チャレンジ計画にあたり
前回のブログでは『四国一周TT』のことについて載せたが、その中でも書いたように同時進行で『国道9号キャノンボール』についても計画を進めている。
4月~5月でのチャレンジと言うことで、単純に四国の方が日本海側より気温が上がる可能性が高そうだからチャレンジが現実的だと思っていたのと、スタート地点としている今治市までの移動がクルマで準備が容易な点で第一候補としていた。
しかし、先日3/14~3/15で今年初のブルべで広島の600kmブルべを走ったのだがそれを走ったことにより、『四国一周』より『R9キャノボ』の方が走りたい気持ちが強くなった。
600kmブルべを走った上で『四国一周900km』を走る想定をして感じたことが、
・600kmのブルべでかなり疲れたのでここからプラスで300km走るには、装備や対策にもう少し準備期間が欲しい
・この季節でオーバーナイトを2回こなすことは厳しそうなので、気温が上がってからが望ましい
以上の2点である。
それに対して、『R9キャノボ』を想定してみると、
・今回のブルべにプラス35kmほどなので、走り切るイメージが想像できる。
・オーバーナイトが1日なので、体力的にも何とかなりそう。
と言った感じで、時期的な理由が大きな要因と、身体の調子や仕上がり的な要因が少々といった感じである。
あと、丸2日のチャレンジは経験がほぼ無いのでベストな時期でないと不安が大きいのは間違いない。
★チャレンジ予定1週間前になって
チャレンジ予定日は3連休を確保している日が決まっているので、スケジュールは決め打ちになる。
4月の3連休は『4/3(日)~4/5(火)』なので、4/2(土)の仕事が終わってからスタート地点に移動して前泊し4/3(日)スタート予定で計画を立てている。
そして1週間前になり天気予報を確認してみると、両日とも雨予報。
しかも日本海側は最低気温『5℃』と想像以上に気温が低い。さらに兵庫県から京都府にかけての山間部も朝方は『3℃』と冷え込む予報。
この気温で夜間、雨となるとかなり厳しい状況が想像できる。
一年前の3月に九州の国道10号と3号を走った時、九州でも想像以上に冷え込み寒さと睡魔にやられて心が折れかけたのを思い出すと、さらに気持ちが前向きにならない。
一応、チャレンジできるように準備は進めておいて、もう少し近くなった時の天気予報を見てから最終決定をするつもりだが、今のところ改善する気配はない。
それらの状況もあり、元々のチャレンジ候補であった『四国一周』をもう一度チャレンジできないか計画してみたのだが、同じ日程と言うこともあり四国一帯も4/3と4/4は雨予報。
気温もR9ほど低くないとはいえ、この時期にしては低めの気温。
雨の中のオーバーナイト2回は現実的ではなさそうなので、こちらも今回は厳しいかなと考えている。
★チャレンジ延期?
いままではベストな天候でなくても、多少の不利な条件は目をつむりチャレンジすることが多かったが、経験値が増してきたからこそ、そのあたりの見極めができるようになった気もしている。
結果オーライの一か八かも悪くないが、明らかに勝算が低いとなると危険度も増すのでそこはしっかり見極めたいと思っている。
ちなみに5月にも3連休を確保しているので、季節的にはベストなのではと思っていて、そこでは何としてもチャレンジを決行したい思いが強い。
日程は『5/15(日)~5/17(火)』なので、いずれかのチャレンジをそこで決行できればと考えている。
最終的には4/1(金)には、チャレンジをどうするか決めることになりそうだが、延期になる可能性が高そう。
★さらに別案?
なかなか無いせっかくの3連休なので、なにか出来ないかを考えてしまう性分で、今更考え始めたのが『トリプルエベレスティング』である。
広島も天気予報は同様に雨なのだが、近場で出来て着替えや対策なども他のチャレンジに比べて見やすい部分が多いので、実行可能か考えてみた。
基本的に登り中心のチャレンジなので登っている最中は寒さは問題ないが、全工程の内、半分は下りである。
当然休憩後の汗冷えもあるし、雨となると下りでのリスクが大きいのは間違いない。
いつものエベレスティングのコースは見通しが良い場所なのと、しっかりした駐車場があり大休憩も問題ないので、何とかなるという思いもある。
しかし冷静に考えるとトリプルとなるとベストコンディションでも達成できるかどうか分からないチャレンジである。
そもそも達成する前提で時間のシミュレーションをしてみると『65~70時間』くらいかかる計算になる。
前日にしっかり睡眠を取る必要があるので、早くても初日の『AM5~6時』のスタート時間になる。そうすると終了予定が3日目の『PM22時~翌日AM3時』頃になる。
ダブルの時も暑さで途中かなり休憩をしていたので、シミュレーションには余裕を持ってはいるが、それでもコンディションが悪くなると時間が読みにくくなるので、悩ましいところである。
エベレスティングは暑い時期より寒い時期の方が有利だと思っているのでこの時期は悪くないと思うのだが、雨の程度次第かなと考えている。
★最後に
いまブログを書いているのが『3/31(木)』なのだが、今のところの日本海側と四国の天気予報は大きく変わらず厳しい状況である。
バイクにはDHバーを付けて、ロングを走れる準備だけはしているのだが、なかなか状況が好転しそうな感じではない。
エベレスティングで初日から2日目にかけての雨を乗り越えればとも思うが、現実的に考えると日を改めるべきではと考えてしまう。
せっかくの3連休なので何かチャレンジしたいと思いながらも、自分にとって簡単なチャレンジでないだけに、ベストなコンディションで挑戦したい気持ちも強い。
いろいろと悩ましいけど、今のところは今回4月でのチャレンジは延期にして、5月に万全な状態で挑むのが現実的だと思っている。
もう少し時間はあるので自分なりにしっかり考えて、次につながるような答えを出したいと思います。
今の時点で結論が出せず、どっちつかずな締めとなりますが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
◆ブログの主情報◆
ネーム:たけまさ
年齢:41歳(執筆時)
自転車歴:2016年~
身長:182cm/体重:70kg
【主な自転車チャレンジ履歴】
≪キャノンボール≫
・2019年9月/国道1号キャノンボール(東京⇒大阪)【526km】:23時間30分
・2020年11月/国道2号キャノンボール(門司⇒大阪)【525km】:23時間49分
・2021年6月/国道10号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【459km】:19時間44分
・2021年11月/国道3号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【386km】:15時間21分
≪その他ファストライド≫
・2019年3月/鹿児島⇒広島TT【567km】:25時間57分
・2019年6月/名古屋⇒広島TT【534km】:26時間7分
・2020年10月/広島⇒神戸TT【504km】:23時間25分
・2021年4月/国道10号⇒3号TT【851km】:45時間21分
・2021年9月/広島一周1000kmTT【1005km】:59時間6分
≪エベレスティング≫
・2019年4月/エベレスティング(春日野):19時間23分
・2019年12月/エベレスティング(春日野):20時間14分
・2021年6月/ダブルエベレスティング(春日野):42時間54分