2022年トリプルエベレスティング攻略にむけて
●はじめに
いまこのブログを書いているのが2022年4月2日(土)。
前回のブログで何かチャレンジしたいと言っていましたが、広島市内の天気予報が好転したため、明日4月3日(日)スタートで『トリプルエベレスティング』に挑戦します。
昨日TwitterとFacebookで挑戦する旨を表明したので、今の心境と自分なりに考えている攻略に向けての準備や考えを載せていきます。
●挑戦に向けての心境
もともと『R9キャノボ』か『四国一周TT』を計画していたため、それらを走るための準備はしていたのだが、『トリプルエベレスティング』は候補としてはあったもののそこまで本気で考えていなかったので気持ちの持っていき方が少し大変だった。
エベレスティングは同じ場所の上り下りをひたすら繰り返すだけなので楽しむ要素が少なく修業的なチャレンジである。
セグメントをいつもと変えて新しい場所でチャレンジすれば少しは新鮮な気持ちで走れるかもしれないが、トリプルとなると走り慣れた場所で挑戦することが大きなメリットになるのでここで優先するべきなのは安全性と安心感。
なので挑戦する場所は、いままでと同じ広島市安佐南区山本新町にある春日野団地にある『春日野ヒル』というセグメント。
今まで200回以上登っている場所なので変わらぬ風景が修業的要素を高くするが、コースの隅々まで知り尽くしている安心感と、駐車場とコンビニが近くにあると言った走ることに出来るだけ集中できる環境で挑戦できるのは大きなメリットだし、自分の場合ここ以外の場所でいきなりトリプルに挑戦して達成できる気がしない。
身体の状態は、3週間前に600kmのブルべを走っているし、ファストライドをするつもりでいたので状態はまずまずだと感じている。
不安に感じていたのは活動可能時間と気温等の時期的なものである。
トリプルになると達成時間のシミュレーションを簡単にしてみたところ『65~70時間』くらいになるのではと思われる。ちなみにダブルの達成時間が『約43時間』で、この時はほとんど仮眠無しだったので、ここに仮眠を入れてそこからシングル分を足すと、70時間が現実的な数字に思えてくる。
活動可能時間は3連休である『4/3~4/5』の3日間で、当然のこと前後は普通に仕事である。
3日間と言っても現実的に活動できるのは初日の朝方から3日目の夜までになるので、『初日/AM6時~3日目/PM24時』で考えても『66時間』となる。
あと4時間を捻出するには前後の時間でスタートを早めるか終わりの時間をもう少し遅く設定するかになる。
途中の仮眠可能時間が4時間なので、前日の睡眠はしっかり取っておきたいのでスタート時刻を早めても1時間程度で、後ろは次の日の仕事を考えないといけないので引っ張れても『AM3時頃』かなとぼんやり考えるが、出来るだけ早く帰りたい。
今のところ『66時間』を目標に考えることにする。
あとは気温が少し心配ではある。今のところ3日間を通しての天気予報で広島市内の最低気温が『5℃』、最高気温が『19℃』となっている。
標高を考えるともう少し寒くなると思われるのと、夜間は風が強いとなっているので、より寒さを感じそうである。
自分は寒さに弱いと思っているので心配になっていたのだが、それはファストライド時の出来る限り軽装状態での話であり、今回はセグメント横の駐車場に車を停めておけるためウェア類を持ち込み放題なので着替え等のロスタイムがあったとしても準備次第で対応可能だと考えている。
雨予報だと、身体が濡れることによる低体温症や下りでのリスクやストレスが出てくるが、今回はその心配がないと考えると悪くない条件と思えてきた。
そして、前回のダブル達成の時を考えたときに気温30℃オーバーで暑さの為に途中休憩の頻度が多くなり時間をロスしてしまったことを考えると、時間的アドバンテージも今回の方が良いのではと前向きに思えてきた。
2022年のチャレンジに『トリプルエベレスティング』を挙げているからにはどこかで必ず挑戦はするので、それなら今がベストなのではと挑戦に前向きになれているのが1日前の今の心境である。
●挑戦に向けての準備
身体もモチベーションも悪くないので、あとは走ることに出来るだけ集中するためしっかりと環境を整えることが大切である。
そのための準備で特に重要なのが、ウェア類と補給関係で、その次に休憩時のことが大切だと感じている。
ウェア類に関しては先ほども少し挙げたが、クルマがあるのでたくさん持ち込むことができる。
ただ、たくさんあっても整理していないと、使いたいときに必要なものがすぐに出てこないことになるし、クルマの中が乱雑になり走りに集中できずストレスになる可能性もあるので注意しないといけない。
今のところジャージやジャケットといったトップス系はハンガーを使いセカンドシートのドア上部に掛けておいて、インナーウェアやビブショーツ、靴下やその他こまごましたものはクリアの衣装ケースに入れて袋を使いそれなりに種類分けして整理しておく。
あと、ウェアではないがライトの予備やモバイルバッテリー等の細かいものや薬類やプロテクトJ1といった小物も別の入れ物に整理していつでもすぐに使えるようにしておく。
昼夜のウェア切り替え時には次のことを考えて脱ぎっぱなしにせず、その都度整理整頓しながらの運用を心がけたい。
次に補給関係だが、セグメントの麓にコンビニがあるので何とでもなるのだが、今回は制限時間的要素があるためファストライド的な補給の取り方も少し考えてみたい。
一度コンビニ休憩してしまうと、どうしてもゆっくりしてしまいタイムロスに繋がるので前半はなるべく事前にパンやおにぎり等の食料とドリンク類を準備しておいて、切りのいいタイミングでポケットに携帯して補給しながら走れないかと考えている。それか、登りきったタイミングでストレッチを入れるなどのタイミングで一緒に補給するなど試してみたい。
後半になるにつれて補給物資も少なくなるし、コンビニ休憩の頻度も多くなると思うが、その時の疲れ具合や体調、時間帯などを考慮しながら臨機応変に補給をしたい。
最後に休憩時についてだが、60時間以上のチャレンジになるのでロスタイム前提で大休憩は必ず必要になってくる。
特に仮眠時には質の高い休憩をしたいので、クルマの中に毛布と掛布団とクッションを準備してしっかり寝ることができる環境を用意しておく。それと併せて歯磨きとコンタクトレンズのセット、リラックス用のウェアも準備しておいてその質を上げる。
簡易休憩の時にもいろいろ想定の上で備品を準備しておいて、少しでも短い時間でたくさん回復できる環境を整えたい。
トリプルエベレスティング達成の確立を少しでも上げるのであれば、フルサポート体制を取れたらかなり現実的になってくると思う。
サポート要員が必ず1人いて、着替えの準備や片づけお世話や、補給に関しても必要なものを随時渡してくれたり、大休憩時には暖かいものや冷たいものを準備してくれたら負担がかなり減ってくる。
そしてハイエースみたいな大き目のワゴン車を用意していつでも広い空間で休憩出来れば万全である。
だが、たかだが個人の挑戦にそこまでするのは現実的でないので、基本的にはフルセルフで自分の中で達成に向けて効率的で現実的なアプローチを見つけたいと思う。
達成に向けての時間的イメージは、
シングル(8,848m)⇒19時間
ダブル(17,696m)⇒20時間
トリプル(26,544m)⇒21時間
仮眠時間⇒4時間
ロスタイム⇒2時間
の合計『66時間』で考えている。
出来れば10,000mまでは仮眠無しで走り、そこからは眠気次第で身体と相談し仮眠を入れながら走りたい。
ここ最近のチャレンジで睡眠に関しては、40時間までのチャレンジなら仮眠1時間あれば完走できるイメージができている。
昨年秋の広島一周1,000kmの時は59時間を3時間の睡眠で完走できているが、今まで60時間を超えるチャレンジはこれまで経験がないので、こればかりは走ってみないと分からない部分もある。
DNFの可能性としてあるのが睡眠時間は当然だが、疲れで足が回らなくなりペースがガタ落ちして活動時間内でのゴールが難しくなった場合と、対応不可な機材トラブルがあった場合だと思っている。
後は緊急性の高い用事が入り帰宅を余儀なくされた場合くらいかな。
結局のところ、今までのチャレンジ同様、臨機応変に対応して達成を目指せればと思います。
●最後に
自分としては『トリプルエベレスティング』は大きなチャレンジであり、やるからには達成を目指して挑戦します。
基本的にフルセルフのチャレンジとはいえ、エベレスティングは自由度が高いのでダブルの時も応援の方に来ていただき気分転換しながら走ることができたおかげで最後まで走り切れたと思っています。
自分自身で最後まで走りきる覚悟は持てているので、今回もTwitterでの皆さんからの応援や、現地に来て下さる皆さんの応援を力に頑張ります。
Twitterでツイートしながらのチャレンジになるので良ければ見ていただければと思います。
それでは明日から頑張ってきます。
ここまで読んでいただきどうもありがとうございました。
◆ブログの主情報◆
ネーム:たけまさ
年齢:41歳(執筆時)
自転車歴:2016年~
身長:182cm/体重:70kg
【主な自転車チャレンジ履歴】
≪キャノンボール≫
・2019年9月/国道1号キャノンボール(東京⇒大阪)【526km】:23時間30分
・2020年11月/国道2号キャノンボール(門司⇒大阪)【525km】:23時間49分
・2021年6月/国道10号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【459km】:19時間44分
・2021年11月/国道3号キャノンボール(門司⇒鹿児島)【386km】:15時間21分
≪その他ファストライド≫
・2019年3月/鹿児島⇒広島TT【567km】:25時間57分
・2019年6月/名古屋⇒広島TT【534km】:26時間7分
・2020年10月/広島⇒神戸TT【504km】:23時間25分
・2021年4月/国道10号⇒3号TT【851km】:45時間21分
・2021年9月/広島一周1000kmTT【1005km】:59時間6分
≪エベレスティング≫
・2019年4月/エベレスティング(春日野):19時間23分
・2019年12月/エベレスティング(春日野):20時間14分
・2021年6月/ダブルエベレスティング(春日野):42時間54分